終わりよければ・・・
以前にもここで触れましたが、京都の東寺では弘法大師の月命日に当たる毎月21日に市が開かれています。特に12月の市は「終い弘法」(しまいこうぼう)といい、年内最後の弘法さんとなります。対して北野天満宮では25日が菅原道真公に因んだ「終い天神」が開催されます。
まだ色づいた葉が少し残っていました
骨董品から山野草など等々々・・々、それこそ色々なお店が出ていて見るだけでも楽しい(笑) そして結構な賑わい。
弘法市とは違って拝観料が必要になりますが金堂の薬師如来さんや、講堂の大日如来を中心とした21体の立体曼荼羅の世界は迫力と見応えがあります。今回はお参りを兼ねて拝観もさせてもらいました。こちらは市とは対照的に静寂の世界。
そんな弘法さんの一つにこんなお店を見つけました。
インドでハンドメイドで彫刻を施した木片、大きさによって一つ300円から売られていて同じものが二つとしてありません。これ、陶印(陶芸で凹凸模様をつける印)として使えそうなので良いかもと。300円の小さ目のものを4つ買い求め。
使えそうでしょ!? 最後の市で面白い買い物ができました(笑)
たまたまそれに合わせたように、余りの粘土で作っていた印の素焼きがちょうど焼きあがりました。
梅 / 桔梗 / 桜
陶芸については最後の窯で有終の美を飾りたいと願って作ります。
そして、お世話になった方へのお礼の品にコ-ヒ-カップなどを年内に届けられるようにと・・・
丁寧に、
丁寧に。
ただ、いくら丁寧につくっても技量以上のものが生まれることはまずないのですが、それでも1年前に比べれば(笑) そして「要は気持ちでしょ」って自分の技量不足にはきっちり目をつむります。
乾燥中、急須の蓋が取れなくなるなどのつまずきもありましたが、
蓋を割って本体を救います。
そして、おしまいは神頼み。あとは「頼むよ~」って願いを込めて今年最後の窯の蓋を閉じます。
本焼き前
窯を焚いた翌々日、そ~っと冷めた窯の蓋を開けます。なにもそっと開ける必要はないのにね。でも、この時はいつもドキドキなんです。
急須やドリッパ-、自分や他人の好みは別にしてそれなりの焼き上がりです。ここでの「それなり」は、急須の蓋の釉薬が流れて本体にくっついてしまうことなど無く、無難に焼き上がったという意味です(笑)
焼きあがったカップ
いつもながら不揃いのカップ達ですが、一つ一つの形はお尻が丸くポッテリの自分好みで悪くない(笑)
けれど、今までと違ったものを口元に施したものが溶けきってない ガ-ン
せめて、そこはそれなりに焼きあがって欲しかった・・・
だめだぁ~、これは気持ちがこもってる、こもってない以前の問題。当然お礼の品にはできません。ちょっとちょっと・・・、まさかこんな結果になるとは
やっぱりテストピースで事前に確認するって大事なんですね。
残念ながら、陶芸に置いては「終わりよければ・・・」とはならなかった「終い窯」となりました。
年が明けたら少し温度を上げて焼き直してみましょう。陶芸ができる部屋を設けて、本格的に陶芸を始めて2年少々が経ちましたが、改めて陶芸って楽しいけど難しいと痛感。
テストつながりで少し話は変わりますが、
京都の家には餅つき機がなくて、正月を前にして買ってみました。
説明書を読むと、大阪で使い続けている30年前の餅つき機と違うところは、なんとなんと、もち米を数時間水に浸けておかなくてもお餅が突けるそうなんです。まるで30年前から未来にタイムスリップしたようなかなりの驚き(笑)
すでに使ってられる方からすれば「何を今さら・・・」なんでしょうね。
以前、電子レンジの買い直しで訪れた量販店で、展示品にタ-ンテーブルが無いことを尋ね「今は、もうそういうのは無いですねぇ(笑)」って言われた時の衝撃と同じ。浦島太郎・・・
水を入れた器にもち米を入れてセットしてたった40分で長時間漬けたことになるそうで。それから従来通りの蒸す、つく工程に移ります。
毎年12月30日に餅つきをしますが、新しい機械なので先にテストしてみました。やっぱりテストって大事です。説明書を1つ私が読み損なった結果、肝心の長時間水に浸けた効果が得られず、蒸して突いても餅米が硬くて餅になりませんでした⤵
大失敗のお餅に成れなかったこれ・・・、工夫して食べます。
レンジで熱を入れてから醤油を塗ってオ-ブント-スタ-で焼いてみます。
おかきのような、焼きおにぎりのようなでとにかく香ばしい。ちょっと硬いけどこれはこれで好き。次、わざと失敗するかもね(笑)
中国料理のおこげ料理にも良さそうです。
3度目ならぬ2度目の正直。さすがにおいしいお餅が出来上がりました。テストもそうですが、体験すること、一度の失敗や経験を重ねるって大切。
「終わり良ければ全て良し」(笑)
こうして今年も無事に終えようとしています。感謝、感謝。
どうぞ、良い年をお迎えください。
そして、拙い日記を読んでいただきありがとうございました。