ビアジョッキ 生ビール

 

 

梅雨はどこ行った?

 

事情で10日間ほどの独身生活。あっ、愛犬と2人暮らしですね。普段から食事を作ったり、買い物に出たりするのは役立つ方だと自負があります。ところが食品以外の買い物や、片付け、洗濯などは苦手と言うか何と言うか・・・。要するに未だに好きな事しか出来ないのかな。息子は「今どきそんなの通用しない」と注意

 

10日間の長期ともなればそうも言ってられないので、

暑さを覚悟して、愛犬に必要なものやゴミ袋など諸々の買い物に駅前まで歩きますがどうやら覚悟が足りなかったようです。幼少期に遊んだ"影踏み"の要領で木陰を伝って歩かずにはいられません。

 

日曜日というのに緑道もスーパ-マーケットにも人はまばら。この暑さと日差し、考えることは皆同じです。

 

買い物から戻ったついで、しばらく餌をあげていなかったメダカを眺めていると彼の羽音が・・・。見上げると「やっぱり」そう。

自宅にミニスイレンが咲く頃、毎年必ずやって来ます。

ここに来て幾日も彼女が現れるのを待つのです。周りに水辺もないこんな住宅だらけの小さな庭の小さな鉢に初めてやって来た時には、「こんな所でいくら待っても待ちぼうけ・・・」って何だか切ない気持ちになったものです。

 

その時を初め、私が忘れた頃に必ず待ち人が来るんです。ヤゴの抜け殻がないので飛び立った者ではなさそう。携帯電話の無い時代、我々でも待ち合わせは難しかったものです(笑)。不思議な能力を備えているのでしょうねきっと。今年も彼女がやって来ることを彼もきっと信じています(笑)

 

買い物袋を脇に、飽きずにじっとメダカ達を見いていると更に汗が吹き出します。退散、退散。

 

家に駆け込み、鏡を見ると顔は真っ赤。さあビアジョッキ(こんなことなら冷凍庫に入れて置くべきだった)を出して・・・。

このジョッキは電気窯をまだ持っていない2年前の暑い夏、1年ほど通った陶芸教室も辞めていて、自宅で成形した作品を何とか焼きたくて、自宅の駐車場に耐火煉瓦を積んで、見よう見真似で焼いたものです。電気窯では味わえない何とも言えない雰囲気があります。

 

そして更に器の景色を良くするには・・・注ぎます(笑)

器の完成形?です!

 

ビアホ-ルで入れてくれるように、ちょうど500mlを数回に分けて注いでやります。元々泡立ちの良い器ですが更にクリーミ-に。後はグイグイ♪っと(笑)。外が明るいので昼から飲んでるように見えますが・・・、違います!

 

久しぶりにこのビアジョッキを見ていると、「レンガを積みなおしてみようかな?」って気持ちが湧いてきました。

 

少し面倒で、顔は焼けるように熱く、割れたり、火箸から作品を落したりの失敗だらけ。それでも機械任せの電気窯と違って焼くこと自体も面白いんです。

駐車場の前を通られる方で、真っ赤なオガ炭をドライヤ-で更にいこしている男と、レンガから炎が噴き出ている様子を奇異な目で見られる方もいますが、そんな時はにっこり軽い会釈で繕います(笑)

 

ぷっくりと青白く、一部ガラス化していますね。売り物じゃない趣味の陶芸なのでこんな異物もしっかり楽しめます。

冷えたビールを飲んでこんなこと考えてたら、さっきまでの暑さを忘れ「こんな夏も悪くないんじゃないですか~」って気分(笑)

 

・・・、さぁ、洗濯、洗濯