안녕(アンニョン)
D-274
テテの除隊まであと274日
今回は、
「WINGS」シリーズの本当に最後
『血、汗、涙』~Japanese ver. のMVを解説します。
『Blood Sweat & Tears』のMVと合わせて見ると、理解しやすいと思います。
『Blood Sweat & Tears』のMVは全体的に抽象的で、具体的なエピソードはありませんでしたが、
このMVには具体的なエピソードが登場します。
ベッドに横たわるジョングク。
背中の部分に羽根の跡。
ジミン。
テヒョン。
ソクジンが見つめている絵画は、
ブリューゲル作 『叛逆天使の墜落』。
ブリューゲル作 『叛逆天使の墜落』。
『Blood Sweat & Tears』のMVにも登場した絵です。
オペラグラスを覗くと、あの、黒い羽根の生えた彫像(悪魔) が見えます👿
ユンギがジミンの目を塞ぐシーンは同じ。
ジョングクとテーブルに向かい合って座るナムジュン。
『Blood Sweat & Tears』のMVの「最後の晩餐」のようなシーンを思い起こさせる「聖杯」🍸
それをジョングクに飲ませます。
『Blood Sweat & Tears』のシーン。
視界が回転し、ジョングクが寝ているのは、あの思い出の海にみんなで行った時のトラックの荷台
トイレに駆け込むジョングク。
ここ、パーカーのフードの紐が便器に入っちゃってるなぁ、といつも気になっちゃう私
ジョングクが飲まされたのは、ナムジュンが飲んでいた幻覚作用のある緑色のお酒🍸
ユンギが駆け付けますが、
意識は朦朧。
ユンギを振り払い、
床に倒れてしまいます。
ジミンは、嘘(Lie)の象徴のリンゴ🍎を齧り、
よく登場する、ジミンが口を塞ぐシーン。
「何も知りません」「何も覚えていません」と嘘を付くジミンを象徴しているのかな。
睡眠薬💊を捨てるホソク。
year22.05.22の、7人で海に行った日の夜、ソクジンとテヒョンがモーテルで口論になるシーンです。
見て見ぬふりする ナムジュン。
ベールに包まれたテヒョン
ここ、MVで注意して聞いてみてください👂
ソクジンは、殴る前に「ミアネ(ごめんな)」って言ってます。
『花様年華 THE NOTES』の記述。
↓↓↓
year22.05.22
(ソクジン)
7人で車で海に行って写真を撮る。展望台から6人を見下ろし、全ての不幸を防いだことに安堵する。
学生時代の行為を打ち明けようとするがテヒョンと口論になり、テヒョンを殴る。
飛び出したテヒョンを追いかけ、モーテルに戻るとすでに誰もいなかった。落ちている写真を拾う。
(テヒョン)
展望台に立つソクジンを見て既視感を覚える。ナムジュンの弟と自分を重ね合わせて苛立ち、父の暴力性が自分にも潜んでいることに怯える。ソクジンの言葉を遮り、ナムジュンと口論になる。
ナムジュンに手を離され「一緒にいることがそんなに大事ですか」と口走り、ソクジンに殴られてモーテルを飛び出す。
階段を昇るテヒョン。
テヒョンのジャケットの背中に書かれた文字は「LONE WOLF」=「単独のテロリスト」。
高いところにいるテヒョン。
『Blood Sweat & Tears』MVのシーンと同じです。
もがき苦しむジミンとホソク。
色が違うけど、同じ場所ですね
2人が同じ病室にいたことを思わせます。
ジョングクが倒れているトイレに煙が充満していきます。
画面左の洗面ボウルがハイタカのように見えてしまう。気のせいかな…?
2人のジミン。
扉を開けると…
ユンギに目隠しされるジミン。
2人のジミンが出会ってしまうと…
思い切り飛ばされます。
これはタイムリープを表しているのかな。
タイムリープを経験するのはいつも
ソクジン。
足元がひび割れ、
『Blood Sweat & Tears』MVにも登場した、ブリューゲル作『イカロスの墜落のある風景』。
巨大な穴が出現。
世界が崩壊していきます。
タイムリープ
ラストは、ソクジンがタイムリープを始めて最初にナムジュンに声を掛ける、year22.04.11のガソリンスタンドのシーンです。
入って来るトラック
車内を覗き込むナムジュン。
すると、ライターを渡され、
これ何だっけ?と見ていると、
ウィンドウが下り、
「あ!ジンヒョン!」
このナムさんの表情可愛い
「オレンマニダ(久しぶり)」と微笑む
ソクジン。
そして、幕が降りMVが終わります。
『花様年華 THE NOTES』の記述。
↓↓↓
year22.04.11
(ソクジン)
5人がナムジュンのコンテナに集まっているのを眺める。ガソリンスタンドでナムジュンに声を掛ける。
ソクジンひとりの行動だけではなく、お互いに助け合うことで、初めてテヒョンの事件を防ぎ、7人揃って迎えたyear22.05.22 と、
ソクジンが6人の悲劇的な結末を知ってタイムリープの力を得て、何度も戻るyear22.04.11が、このMVには両方とも登場します。
ソクジンは人を助けることばかりで、自分も誰かに救われるべき存在だとは思っていないことが、テヒョンへの「ミアネ」に表れている気がします
6人を救うため、たったひとりで何度も何度もタイムリープを繰り返して来たソクジンの「オレンマニダ(久しぶり)」が切ない