안녕(アンニョン)爆笑ルンルン


星D-364星

テテの除隊まであと364日虹 



「WINGS」シリーズのつづき、いよいよラストです音符



「WINGS」ショートフィルムは、

起承転結の流れをつくる7つのドラマであり、連続性を持ったメドレーです。

コンセプトは、ヘルマン・ヘッセ『デミアン』※がベースになっています。

 ※誘惑に出会った少年の葛藤と成長を描いた小説。


「花様年華」シリーズで描かれているエピソードと同時期の、7人それぞれの心の闇や過去を象徴的に表現していると思われます。

※テーマ「花様年華ストーリー」の記事を読んでいただいてからのほうがわかりやすいかと思います。


※①~⑥は、テーマ「WINGS」ショートフィルムをご覧ください。



7つめ・メドレーのラストは、

『AWAKE』ショートフィルム音符


冒頭に小説『デミアン』を引用したナムさんのナレーションが入ります。 


鳥は卵から抜け出ようと闘う 

卵とは世界そのものである 

生まれ来るものは 

まず世界を破壊しなければならない 

鳥は神のもとへ飛ぶ 

神の名はアブラクサス



食卓に座るソクジンの前にはスメラルドフラワーリンゴりんご


ソクジンインカムを身に着けています。

「花様年華」ストーリーの中でソクジンは、素行の悪い6人の悪事を校長へ密告する役割を与えられていましたが、インカムは、ソクジンと校長が通じていたこと=6人への裏切り行為を表していると思われます。



そのインカムを外します。


リンゴりんごを手に取って…


口元に運びますが…



かじることなく床に落とします。




②『LIE』にも登場しましたが、

リンゴりんご「嘘」の象徴です。


そして、スメラルドフラワーにカメラを向けますカメラ気づき



このカメラは、『花様年華 on stage: prologue』MVに出てきたのと同じカメラですカメラ




スメラルドフラワーを撮ると…カメラ気づき


揺れていた蝋燭の炎炎消えます。



暗闇が迫ってきて…


ナムジュンが書いた

「生き残らなければならない」の文字。




「夢がなかった」



床に転がったリンゴりんごに導かれて…


部屋のドアを開けます。


両サイドには、白い胸像があり、互いに背を向け合っています。
 『Blood Sweat & Tears』MVにもこの胸像が出てきます。 


この部屋には、6人を彷彿とさせる要素が散りばめられています。

まずはこの白いベッド

ホソクジミンが入院していた病院のベッドですよね。



後ろを振り返ると…


ドアが閉じられます。


ドアの内側には無数の引っ掻いたような傷


これは、③『STIGMA』テヒョンがシャッターに描かれていたアブラクサスの絵を傷付けていたことを思い起こさせます。

右の傷は、横から見ると『LIE』と読めなくもない。

手にした古いライターが表すのは、もちろんユンギ



ベッドに置かれたスメラルドフラワーの花びらを集め…


床に置いて、


火を着けます炎


スメラルドフラワーを燃やす炎ことは、タイムリープを意味します。


部屋がグニャリと歪みます。

ユンギを表す④『FIRST LOVE』ピアノ🎹と、その上には、ホソクを表す⑥『MAMA』子供を抱いた母の絵「eva」が見えます。



左のワードローブに鎖が巻かれているのは、⑤『REFLECTION』電話ボックス(ナムジュン)を表していますし、椅子の奥には①『BEGIN』に登場した自画像(ジョングク)もあります。


ソクジンの目には、窓の外で飛び立つ
ハイタカの姿が映ります。


「花様年華」ストーリーの中で起こるタイムリープは、常にその世界線でソクジン『AWAKE(=目覚める)』ことから始まります。



カーテンを開けると見えたものは…


鏡に映る自分でした。


触ると水面のように波紋が広がります。


「泣いたり笑ったりたくさんしたけど 
全部すごく美しかった」 

~『이사 (引っ越し)』より。


起き上がったソクジンは歩き出し、


部屋を出ます。



長い廊下を進んでいくと…


突き当たりの壁に掛かっているのは、
① 『BEGIN』⑤『REFLECTION』に登場したハイタカの絵


一面に貼られた壁紙の柄は、
③『STIGMA』テヒョンが傷付けていたアブラクサス


ソクジンは光の差すほうへと進みます。


映像は廊下を逆戻りして…



先ほどの部屋へ戻ると…
床に6枚のポラロイド写真カメラ


ポラロイド写真がだんだん鮮明になります。


左から、

・「生き残らなければならない」の文字 → ナムジュン
・母と子を描いた「eva」の絵 → 

ホソク
・リンゴりんご → ジミン

・ピアノ🎹 → ユンギ
・ハイタカが飛び立つ絵 → 

ジョングク
・傷だらけの扉 → テヒョン

を表しています。


フェンスのような格子状のロゴマークが映し出され…


今までに現れたロゴマークと重なり合い、

「WINGS」のロゴマークが完成しました。



アルバム「WINGS」4つのver. は、

W ver.ジンくん&全員

I ver. ホビ&テテ 

N ver.ユンギ&ジミンちゃん 

G ver.ナムさん&グク 

 ですが、これは、


ロゴマークの、

・切り裂かれた(③『STIGMA』)と「eva」と書かれた(⑥『MAMA』)

・リンゴ(②『LIE』)とピアノの鍵盤(④『FIRST LOVE』

・卵(①『BEGIN』)とひび割れた鏡(⑤『REFLECTION』

が合体するのと一致していますねびっくり

 

W ver.ジンくん&全員なのも、納得です照れ乙女のトキメキ乙女のトキメキ


下矢印下矢印下矢印



『AWAKE』音符
【歌詞日本語訳】

信じてるわけじゃない 
耐えてみるんだ 
僕に出来ることはこれだけだから 
ここにいたい 
もっと夢を見ていたい 
それでも別れる時がきたみたい

そうこれが僕の真実 
体中傷だらけだろう 
だけどこれが僕の運命 
それでももがいていたいんだ


たぶん僕が空を飛べる日は来ない 
あの花びらたちのように 
翼を付けたように飛ぶことはできない 
たぶん僕はあの空に触れることも出来ない 
それでも手を伸ばしてみたい 
走ってみたいんだ もう少しだけ

この暗闇の中をただ歩き続ける 
幸せだった時間が僕に尋ねる 
君は本当に大丈夫なのかと 
僕は答えた いや僕はすごく怖い 
それでも六輪の花をぎゅっと握りしめて
僕はただ歩き続けるだけなんだと

だけどこれが僕の運命 
それでももがいていたいんだ

たぶん僕が空を飛べる日は来ない 
あの花びらたちのように 
翼を付けたように飛ぶことはできない 
たぶん僕はあの空に触れることも出来ない 
それでも手を伸ばしてみたい 
走ってみたいんだ もう少しだけ

もう迷わない 泣かないで 
もう迷わない 嘘じゃないよ 
もう迷わない 泣かないで 
もう迷わない 嘘じゃないよ

たぶん僕が空を飛べる日は来ない 
あの花びらたちのように 
翼を付けたように飛ぶことはできない 
たぶん僕はあの空に触れることも出来ない 
それでも手を伸ばしてみたい 
走ってみたいんだ もう少しだけ



メンバーは、ソロ曲で個人の心の内を深く表現しましたが、
 『Awake』では、「WINGS」の構成において彼の曲の役割と自身が伝えたいことが、最も鮮明に対比されています。

この暗闇の中をただひたすら歩き続ける

という歌詞は、それぞれの曲でメンバーたちが歌う、「WINGS」の制作時期の苦しみを乗り越えていく姿を連想させます。

他のメンバーと同じように、

ジンくんも「WINGS」を制作している頃、深く悩んでいました。


『Awake』は、あの頃の自分の状況にぴったりの曲でした。実は少し落ち込んでいた時期だったんです。
「僕はこの仕事をうまくできるのか」と考えていた頃でした。
前にあった悩みがなくなって、また別の悩みを抱えていた時期です。

 『Awake』の歌詞の出だしは、当時の内面をそのまま映し出しています。 


信じてるわけじゃない 
耐えてみるんだ 
僕に出来ることはこれだけだから 


もう少し、上手にやらなきゃならないけれど、でも力量は足りない、だけど何かやりたい…。そういう時期でした。
メンバーたちを見て羨ましいと思ったんです。メロディーも作れるし、歌詞も作れるから。


作曲をしたことがなかったジンくんが、 音楽を作ろうとしても、いろいろなことが思い通りにいきませんでした。

あの頃まで、僕は他のメンバーたちが作曲するところを見たことがありませんでした。
だって恥ずかしいですよね。ビートを流して録音しながら大きな声を出さないといけないし…。
他のメンバーたちも、見られているところで作ろうとしても何も浮かばないとよく言っていました。




BTSがある程度成功を手にした後、創作活動を中心にしたチーム内での自分の役割について考えるようになったジンくんは、ほどなくして作曲する環境を整えることが出来ました。

その頃、初めて曲を作ってみたんです。空いている部屋もあったので、それで試してみました。
他の人たちがどうやって作るかはよく知りませんが、まずビートを聴いて好きなメロディーを歌うことから始めるように言われて、そのアドバイス通りにしてみたんです。
チョングビルディングの2階全体が作曲家の部屋に変わって、 もらったビートを流して口ずさんで…。
その日、食事の約束があったのですが、出かける10分前に、「あれ?悪くないな。」というメロディーが出来ました。
それで携帯で録音して、あとでRMさんと作曲家の先生に聴いてもらったら、悪くないと言われたんです。

慎重だった曲作りに良い反応を得て、自信がついたジンくん

作曲家の先生がサビのメロディーをひとつ持ってきてくれましたが、 初めてのソロ曲だし、僕にも自信が出てきた頃だったから、 Pdogg PDがみんなを説得して僕のメロディーを使うことになりました。
「自分が作ったメロディーで歌うと気分がいい」「これが本当に悪いメロディーでないのなら、これでいきたい」と言って、説得してくれたんです。

メロディーが決まった後、いろいろなことを試してみて、冒頭から当時の自分の状況を正直にさらけ出す歌詞は、 そのような過程で生まれました。

ソロ曲をどんなテーマにするか、パンPDと話している途中に出てきた内容で歌詞を書いて、RMさんにもアドバイスを求めました。
僕が書いたものを見せて、「こんな感じで、遠回しじゃない歌詞で表現したい」と話したんです。


ソロ曲『Awake』は、ジンくんに転機をもたらしました。彼は本当に
 『目覚めた』のです乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ

 『Awake』を歌うために練習室で1日に1~2時間、別に時間を取って練習し続けました。そしてツアーでこの曲を歌いながら、すごく上手になったんです。

そして「2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE II 'THE WINGS TOUR'」でこのソロ曲を歌いながら、以前には経験することのなかった感情を抱きます。

コンサートの初日にこの曲を歌った時、本当にすごく嬉しかったんです。僕が初めて書いたメロディーだったし、最初のソロ曲だったから。
何だか僕が全部準備をしてステージに立つような気がしたんです。
だから他のメンバーたちの気持ちがその時、理解出来ました。
自分が書いた曲を人々の前で歌うって、こんなに気持ちがいいことなんだって。

BTSメンバーは、「WINGS」を制作しながら、自らの悩みを見つめ、それを乗りきる過程を経て、自己を発見していきました。 
 



鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。 
卵は世界だ。
生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。
 ~ヘルマン・ヘッセ『デミアン』より。



「WINGS」Short Film Special 

『Awake』 (Jin lip-sync)音符 


ジンくんのビハインド「lip-sync」
「リップシンク」とは、あらかじめ収録された音声に合わせて歌っているかのように口を動かすことこと。
いわゆる「口パク」のことです。



「らしさ」全開です笑い泣き笑い泣き笑い泣き




下矢印下矢印下矢印



六輪の花をぎゅっと握りしめて
僕はただ歩き続けるだけなんだ



星D-1星

ジンくんの除隊まであと1日虹 



2022年12月に、BTSメンバーの中でいちばん最初に入隊したジンくんは、18ヶ月間に及ぶ国防の義務を果たし終えて、明日・6月12日に除隊します音符

ついにキム・ソクジンが、

BTSジンくんとして再び『AWAKE』します乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ



「Dispatch」によれば、6人のメンバーはジンくんの除隊を祝うため、明日・12日の休暇申請を済ませているそうですね照れ 当初は、除隊日に部隊前で出迎える予定でしたが、混雑や事故などを考慮して、ソウル某所で集合し、静かに除隊をお祝いすると伝えられました。


誰にも邪魔されず、7人だけの、穏やかで楽しく幸せな、素晴らしい時間になりますように乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキ





長文にお付き合いいただいた皆さまふんわり風船ハート



※画像はネットよりお借りしました。