本日行われた清麗戦第3局は、両者とも開幕戦と似たような駒組みでしたが、福間清麗が序中盤の折衝から研究が行き届いていたようで、徐々に差を広げ、持ち時間も1時間半以上を残しての完勝となりました。
理由は分かりませんが、第2戦がやや不完全燃焼で実力発揮できずに敗れてしまい、勝った加藤桃子女流四段はその後の他戦でも勢いが出てきたような感もあり、今日は流れを決めるかもしれない大一番だったかと思います。もちろん、五番勝負は3つ勝つまで油断禁物ですし、逆に2つ星を落としてもまだ終わった訳ではありません。ただ今日先手番で負けると、流石にちょっと嫌かなと。日中はときどき将棋連盟のモバイル中継を見ていましたが、今日は気合が違うというか、一段か二段ギアを上げてまったく相手に付け入る隙を与えず完全に粉砕というように見えました。今日一日の盤に向かっての勝負以前に、前局から今日までの研究はもちろん、日々の過ごし方、盤に向かうまでの気持ちの作り方に至るまで充実されていたのかなと。（よもやオリンピックで柔道や卓球を見すぎて寝不足などということはありえず...）
願わくば、次局は後手番ですが、もう一局スパッと勝って防衛を決めて欲しいですね。