どこまでも逃げられない | 福間香奈さんを応援するブログ!

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女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 早起きしたので、最近ちょっと思っていることを。

(タイトルは、「どこまで行っても逃げ切れない」のほうが正しい日本語かもしれませんが...)

 

 少し前までは、早く隠居してストレスの無い楽な生活をしたいと思っていました。特に50代の前半くらいまでは仕事もそこそこきつかったし...。実際にあと1年ちょっとで60歳定年とか、早ければ来年3月にはタイミング良く?上積みありの早期退職とかも可能な状況に直面してみると、逆にもう少し働こうかなという方向に振れ戻ってきています。

 

 YouTubeで定年後の生活を語る人が多くいて結構参考になりますが、ここ最近で一番刺さったのは(と言いながら細かいところは忘れてるんですが爆笑)、プレッシャーみたいなものは仕事を辞めても永遠につきまとう、だそうです。人それぞれで、仕事をやめたら仕事のプレッシャーからは一時的に解放されるでしょうが、生き続けていく以上、人間関係なり社会生活なり、家族、友人、健康、趣味の領域であっても何かを欲すればそれに見合った緊張感は常について回ると。逆に言えば、全部すっかり満足して毎日のほほ~んと自由に生きられれば楽しそうですが、実際そうなってみると生き甲斐がない。もっと言えば生きている楽しみがないと、そういうことになるようです。それで、なるほどと思いましたが、現在89歳で老人ホームに入っている母親も、もう何も心配せずにのんびり暮らしてくれれば良いとこちらは思っているのに、いろいろ心配事とか気になることが湧いてくるようで、元来せっかちな性格だから仕方ないかと思ってましたが、むしろ生きてる間は常にプラスとマイナスの感情をその人なりの適当な割合でずっと持ち続けていくもんなんだなと。

 

 アメリカのTVドラマでBLUE BLOOD(青い血、警察ファミリーのドラマ)というシリーズが好きでよく見ていますが、最近見たエピソードにこんなのがありました。60過ぎくらいの警察署長(正確にはcommissioner)とちょっと年下の補佐役の部下。二人は信頼関係を保ちつつも日々けっこう意見を戦わせていて、少し両者が感情的にぶつかってしまったタイミングで、その部下に外部から引き抜きの話が来ました。葛藤はありつつ、署長から本音で言うと残って欲しいとの懇願に最後は高額オファーを蹴って、元のさやに戻りました。その時に(半分ジョークで)、部下の方から俺の見返りは何なんだ?との投げかけに、署長は公務員だからわずかながら3%の賃金upのオファー。それともっと大事なことは、我々の二人どちらも、こんな歳になってもまだグリーンボーイのように青臭い議論をして市民の生活を守るという仕事に熱くなっていられる。それこそが、最高の報酬ではないか?と。

 

 早く楽になりたい(35年以上働いたし)けど、もう少しプレッシャーがあるかもしれない生活を続けたいかなと。体を壊すほどの過度なプレッシャーはもう嫌だけど。

 

 それと日曜日に大学4年生の長女と会って久々に二人で外食しました。他愛のない話をしたりしましたが、パパもそろそろ定年だし、雇用延長で働いてもそれこそ新入社員と同じくらいの給料になっちゃうよと話しました。自分では過去の肩書とかに捕らわれないで生きてきたと思ってましたが、実際に当事者になるとそうでもないかなと...。特に年収がガタ落ちになると(まだなってませんが)、それもそれでアイデンティティー喪失感ありそう。お金で判断するなんてつまらない考えにも感じますが、そんなことで自分の虚栄心を支えて折り合いをつけている面もあるのかなと。

 

 

-----2023年11月23日追記-----

私が見て参考になったYouTubeはこちらでした。