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母は母のままで①

 

私の独身時代からの知り合いで、

長年(40年程)親しくお付き合いをさせていただいている

御年96歳の女性がいる。

 

淑子(よしこ)さんという方だ。

 

あえておばあさんとは言わない。

なぜならこの方は、私が結婚前まで勤務していた上司の奥様で

公私共に大変お世話になった方だからだ。(8年間勤務していた)

 

淑子さんは身なりは決して派手ではないが、

昔の日本の映画女優さんのような美貌の持ち主キラキラ

博学多識の上にお話し上手でユーモアもあるような私の憧れの女性だ。デレデレ

 

夫である上司が数年前に亡くなり

その後は息子さんの近所のアパートに越して来て

一人暮らしを始められた。

 

当時ですでに80代前半だったが、周りの心配もなんのその

自炊をしながら、趣味の絵画教室🖼に通ったり

ディサービスにも自ら積極的に参加され

友人も多く一緒にでかけては食事ナイフとフォークをしたり、

自宅に招いて1日中会話を楽しんでいたりしていた。音譜

 

しかも好奇心旺盛で行動力も抜群だ。

 

90歳のとき「私もスマホを持ちたい」📱と言い出し、息子の反対を無視して

一人でショップに出向いて手に入れたほどだ。(笑)爆  笑

早速大好きなお花や風景の写真を撮ったりして楽しんでいたドキドキ

 

その上多少の病気や怪我はものともせず

「たいしたことない、そのうち治るわよてへぺろ」と

ケロッとしている。

 

裕福ではないが、

良い意味で年齢不相応なそのイキイキとした暮らしぶりや生き方は、

30以上も若いはずのこちらが羨ましくなるほどで

生涯のお手本にしたいくらいだ。照れ

 

 

そんな淑子さんとは私の退職後は数年に1度のペースでお会いする程度だったが、

母の介護を始めた頃からは数ヶ月に1度位の頻度になった。

 

じつは我が家から30分ほどの淑子さん宅へ

ちょくちょく顔を出すようになったのには

 

理由があった。

 

 

 

母は淑子さんのちょうど5歳年下だ。


80歳で体調を崩してからの母は・・

 

毎日の食事は上げ膳据え膳、🍚

薬やお金の管理も家族におまかせ、💊💰

お風呂♨も介助してもらい、

病院も車で送迎つき。🏥🚗

 

誕生日母の日敬老の日には

子や孫から花束やプレゼントをもらいお祝いされ💐🎁🍀

 

「あれがほしい」「これが食べたい」と言えば数日後にはちゃんと手に入る。

 

退屈だといえばドライブ🚗に連れて行ってもらえる。

 

おまけに寒い、暑い、お腹が痛い、頭が痛い、足が痛い、歯が痛い、

腰が痛い、肩が凝る、手が荒れた・・など

 

いちいち訴えてくるたびに、その都度対処してもらう。

 

また、「一人になるのは不安だ」と言うので、留守番は1,2時間程に。

 

もう数え上げれば切りがないほど

 

・・そう、まるで

 

どこぞの国の女王様👑

 

のような生活になっていたからだ。

 

 

そしてたまに一人で頑張っているご年配の方と接しても、褒めて見習うどころか

決まって母は

 

「だって、あたしはもう80代だもの。70代の人とはわけが違う。

あちこち具合が悪いのは仕方がないの」

 

などと全てを歳のせいにしていた。ネガティブ

 

そんな

周りに世話をしてもらうのが当たり前だと思っている

あまりにも自分の歳に甘えすぎていている母に

 

「当たり前ではないこと」

「年齢に負けてしまっていること」

 

などを是が非でも気づいてもらいたいし

母にはもっと気丈ではつらつと生きていってほしくて

それで・・

 

母より5歳上の淑子さんに会わせることにしたのだった。

 

②へつづく