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「死にたい」という母の言葉に・・②

 

昨年2月の誕生日に母は

『ばーちゃん90歳おめでとう\(^o^)/』と子や孫たちに盛大に祝福されたお祝いケーキ

 

昨今、家族と疎遠になっていたり、そもそも家族がいらっしゃらない方々も多い中

毎年誕生日・母の日・敬老の日とかかさず祝ってもらえる母は本当に幸せものだとつくづく思う。

 

とはいえ「早く死にたい」と言っている母本人としては、

嬉しい反面「こんなに長生きしてしまって」とどこか複雑な心境なんだろうなと思った。

 

 

ところで母は

毎月1回いわゆる“かかりつけ“の病院に通っていた。病院

主に血液検査や毎日服用する薬をもらいに行くためだったが

年々体調を崩す頻度も多くなってきたので

その都度病院に連れて行くのはちょっと本人の体力的にも難しくなってきていた。

 

そんな折、ケアマネさんの紹介で3年ほど前より介護サービスの一環である“訪問看護”を隔週1回(月2回)利用することにした。

 

紹介してくれた“訪問看護”の事業所は

母はもちろんのこと私達家族にとってもまさに救世主だった。乙女のトキメキラブ

 

時間にして1回につき約30分ほど。

(※状況によって延長もある)

顔色、血圧、脈拍、熱、胸の音、手足のむくみの状態など

母の体の状態をそれは丁寧に確認してくれるし

「どこか具合の悪いところはないですか?」と優しく聞いてくれる。おねがい愛

 

「ちょっと肩が凝って・・」とか「歯茎が腫れて・・」など

こちらのどんな細かい要望にも即座に対処してくださったり

いつもためになるアドバイスをくださったりする。

 

また、母が急に具合が悪くなり救急車を呼ぶかどうかの判断に迷ったときも

相談にのってくれたり、時には状況をみにこちらに駆けつけて来てくださり

自ら担当医師と連絡をとって適切に対応してくれたこともあった。

 

本当に心強くて頼りになるとっても有り難い存在だった。お願いハート

 

特にサービス開始当時から母が亡くなるまでの3年間担当してくださった道代さんは、

50代位の明るくてユーモアもあり深い思いやりを感じさせる素晴らしい方✨だった。

 

時々入浴の介助もお願いしていたので母の体のことは家族以上に熟知してくれていたと思う。

「爪が伸びていますね。お手入れしますよ」 🖐

「お肌が乾燥していますね。保湿クリームぬりましょうね」🦵

「体が冷えないうちに服を着ましょうか はい1ま〜い2まあ〜い3ま〜い・・あ、タイツよりモモヒキが先でしたね 間違えちゃいましたごめんなさ〜いてへぺろ笑笑」

 

とまあこんな感じで

母がどんなに調子が悪い日でも道代さんが来られると自然に笑顔になり気持ちも晴れて

お帰りになったあとは母と「あ〜今日も笑ったね、楽しかったね」となるので

毎回道代さんが来ることを母も私も本当に楽しみにしていた。おねがい飛び出すハート

 

 

ある時、道代さんが訪問してくださった際に体調がいまいち良くなかったせいか母が

 

「まったくこのオンボロは!いつまで生きてるんだろうね」プンプン

 

と吐き捨てるようにこぼした事があった。

 

「またそんなこと言って・・あせる」と、道代さんを困らせてしまうのではと慌てた私だったが、

道代さんは戸惑いも見せずに朗らかに笑いながらこう言った。

 

「ははは・・・90年も使ったんですもの、そりゃ“オンボロ”になりますわ爆  笑

どんなに丈夫な物でも月日とともに必ず劣化しますもね。

人間だって同じ、あっち故障しては直しこっち故障しては直し

そうやって皆さんその都度メンテナンスしながら使っているんですよね。」

 

そして

 

「お母さんも本当によく頑張っておられますよ!大したものです わたし尊敬しちゃいます爆  笑

 

そんな道代さんの言葉に私はなんだか“目からウロコ”の思いだった。びっくりひらめき電球

 

当たり前といえば当たり前のことなのだが、こうやって改めて言葉にしてもらったことで

 

『たしかに・・・“老いる”ということはそういうことなんだな

そっか母も頑張っているんだよな』

 

と妙に腑に落ちたのだった。


 

       「死にたい」という母の言葉に・・③につづく