ノブさんのお母さん。
78歳で介護認定1を受けている。
その姑が入院した。
心不全だった。肺水腫も起こしている。
お見舞いに行くと嬉しそうにする。
元気もあるし食欲もあるからホッとした。
肺の水を抜いてから今後の治療方針を決める事になった。
担当医は退院後の生活を今から考えなくてはいけないと言った。
減塩食、投薬、
生活の管理が必要になる。
貯金もなく医療保険もかけていない姑。そして義弟。
今後どうするか
私と義妹たちで話し合いを持たないといけない。
寝てばかりではいけないと、少し歩こうと促した。
点滴台を押しながら手をつないで姑と病棟を歩いた。
ノブさんが入院している時に毎日こうやって歩いたっけ。
それは半年くらい前のこと。
思い出して涙がでてくる。
その半年に
ノブさん、義弟の入院、姑の入院、、、。
なぜこんなに続くのか。
姑はしきりにノブさんの話をした。
息子に先立たれた母の気持ちは想像以上に
辛いだろう。
発達障がいのノブさんの弟と二人暮らしの姑。
姑は自分達の将来は、長男であるノブさんが見てくれると完全に安心していた。
姑は
(息子が亡くなる時に)お母さんと弟の事オーコさんに頼むって言った?
と、しきりに聞いてきた。
私は、言葉に詰まっていた。
答えはでない。