続き
標高2800メートルで、今、あたしは生きている。
滝と共生している。
それがなんだかとても嬉しく思えたんだ。
14:40
滝はここで終わり、この滝を右岸から巻くように
また登り始める。
…………が、あれ?
足が全然進まない。
ガスはさらに広がり
意識がぼんやりし始めた。
先輩が撮ってくれてた写真には
めっちゃ笑顔なあたしだけれど
全然記憶がない(((((((・・;)
岩場を登りつめると
確か、この先に、源頭があった。
リーダーが言ってたのを遠くで聞こえた気がした。
もちろん、あたしは写真など撮れていなかった
この日見てきた滝のすべての始まり
シン谷・兵衛谷の始まりが
確かに、そこにあったんだ。
あたしたちがふだん生活している中に
普通に流れている川の始まりがそこに……。
水の始まり。
生命の始まり。
地球の始まり。
あたしたちは自然に生かされ
地球に生かされているんだね……。
体力と気力がぷつんと切れた。
たぶん気力が切れた途端
それまで、ハーネスが骨盤に当たって痛いなあ
くらいに思っていたのが
激痛に変わり、耐えられずに
(もう必要ないので)外すことに。
でも、思ってた以上に冷えていて
手がかじかんで、中々、外せなかった(@_@;)
そのあとは、よく覚えてない……。
どうやら、軽度の低体温症になっていたみたいです。
(後でちゃんと調べて、「軽度でよかったなあ」と思いました。中度になると、服を脱いでしまうんですね)
途中で、先輩方が「雷鳥だ!」と騒いでいたのを
ぼんやりとして
やっぱりあたしは撮れていませんでした。
天国に来たんだなあ
って思ったような………………(゜゜;)(。。;)
避難小屋までが、とてつもなく長く
この日一番、果てしなく長く感じました。
ここで、あたしがこんな状態だったから
予定より、長く時間かかってしまったんだと思う。
すみません(×_×)(×_×)(×_×)
(撮影 サモハンさん)
避難小屋、見えてるのに、あたし、固まって
動いてないね
ようやく、サイノ河原避難小屋に着いて
中で、休憩しました。
先輩があったかコーヒーを沸かしてくれました。
お腹は空いてなかったけど、何か食べたほうがいいなって
プロテインバーを食べてみました。
(初めて食べました。)
16:15
今年のあたしの御嶽登山は、摩利支天なんだよなあ(^^;
ここからあと20分ですが、今日は行きませんよ?(笑)
ここを過ぎると、やっと、下山が始まりました。
晴れていたら、三の池がキレイに見えるのだろうけど
真っ白で、何も見えませんでした。
この日は、このまま通り過ぎ、ひたすら下山へと向かいます
しばらくすると、強風も抜けました。
その頃には、あたしの身体も復活していました
先輩のあったかコーヒーと
プロテインバーが効いたようです(*´∀`)
(プロテインて、そんな即効性あるのか?!)
途中、雨に降られたりしましたが
下山は何事もなく、順調に進みました。
このあとは、ヘッデンつけて
20時過ぎに、濁河温泉登山口に
無事に下山しました~~~!!!!
もう遅かったので、濁河温泉には入れず
駐車場で解散になり
あたしは、小坂側へとおりて行きました
小坂からまた少し走ったところに
遅くまでやっている温泉があったので
2日ぶりに、お風呂に入れました
さっぱりして、また小坂方面へ
疲れたので、手前の、道の駅飛騨街道なぎさで
車中泊にしました…………。
………………………………………………
百四丈の滝の1.5倍と、聞いた
あたしにとっては体力不十分だった
今回の、この2日間の滝旅。
同行を承諾して下さり、
アドバイスや事前講習もしてくれて
先導して下さったリーダー、
夢の滝旅へと連れてって下さり
本当にありがとうございました
とても楽しくて、とても素晴らしくて
たくさんの、いろんなことを経験できました。
もっと鍛えて、もっと経験積んで
絶対、また行くぜ~ヾ(@゜▽゜@)ノ
たぶん、死ぬまでにあと5回は行くカナ