今日から妻の車で出勤した。


同じ軽自動車でも、僕のはワゴンタイプなので、視界や車高がかなり違う。



しかし、帰りにはすっかりそれも忘れていて、


「あ、これ、妻の車か」


と思ってしまうくらい違和感が無かったので、安心した。

やはりあまりこだわりはないようだ。


そもそも背丈は妻と同じくらいなので、そんなにキツイ思いもしていない。



帰宅してから、車の査定をしてもらった。


僕よりも20歳も若い人が来た。


恐らくマニュアルでこう進めろとあるんだろうなぁと思いながら、話を聞いていた。


引っ越し屋さんと同じ手法なんだろう。


一括査定サイトを利用したものの、正直、よっぽど酷い値段にならない限り、早く終わらせたいことではあったので、今日で決めるつもりだった。


しかし、彼の社会勉強にもなるだろうと、何となく渋ったりしてみた。


「上司に交渉して来ます」


と言ったり、


「これは本来、社外秘なのでお見せ出来ないのですが」


と資料を見せてきたりした。


マニュアル通りなんだろう。


上司に交渉もしていないし(話くらいはしてるだろうけど)、見せてはいけないものを見せるわけないのだ。


そうやって、小芝居を挟み、徐々に値段を上げていき、お得感をこちらに与える。


でも、商売なので、決して損するわけはないし、こちらが大儲けすることもない。


恐らく、いろんなところで査定をしたら、もっと良い値がつくのかもなぁとも思ったが、毎回このやりとりをするのは嫌だし、ミカン山を何年も走って傷だらけの車の割には、まあまあの値段がついたのでお願いした。


本当はただ同然で引き取って貰えたとしてもありがたいのだ。ボディの傷の他に。後部バンパーに破損はあるし、ドアミラーも壊れているし、車検も迫っているし。


ただ、走るのは全く問題ない。

バッテリーもタイヤも去年替えている。


まあ、それでトントンか。




明日は仕事のお休みを貰えたので、買取店に車を持って行く。

僕の車での、最後のドライブとなる。


本当によく走ってくれた。事故を起こすこともなく、僕らを守って、近く、遠くと運んでくれた。


僕の初めて(もしかするとかなり高い確率で最後でもある)の新車よ。ありがとう。


また誰かに可愛がってもらえるといいな。