8年前には2キロのお米袋よりも軽かった息子が、一人楽しそうにキッチンで料理をする。



「育てなきゃ、守らなきゃ!」だった対象のあかちゃんが、スポンジが水をグングン吸うように、あらゆることを吸収して成長していく。


 

「ねぇおかあさん、ヤッホー!ってしようよ♪」


え、ベランダで?!



羞恥心や常識にとらわれどぎまぎしている自分を無視するように思いきってみる。


「ゃ、ゃ、やほ~」

 



小さな妖精がスパイスの小瓶を軽やかに扱っておいしい料理にしあげるように、私や夫のしあわせのお手本となり引っ張ってくれる息子。

使い古したへなへなのスポンジで少しずつ吸収していく私。




 

炊き出し用か業務用かのような大鍋にお惣菜をたっぷり作り日々あちこちに届ける父。


毎日愛する3人の子と奥さんに料理を作るために台所に立つ弟。




夫は料理しないけれど、出したものをなんでも美味しそうにモリモリ食べてくれる。

自分が偏食気味だからこそわかる、その難しさとありがたさ。


話すより聞く。

作るより食べる。

発信より受信が得意な夫からも学ぶこと多し!


 

ルーティーンなんて言葉は息子の辞書に存在しない。毎日そのときやりたいことを一生懸命楽しくやる。それが彼流。




気まぐれシェフの料理が、ブームで終わらず定番化しますように!