夕べ、本をちょっと整理しようと思ってごそごそ始めた直後に目にとまった1冊。

少しだけ、のつもりが読み始めたら止まらなくなってしまった。




本3


アイザック・アシモフ


・鋼鉄都市
・はだかの大陽
・夜明けのロボット(上下巻)



かれこれ10年位前にまず図書館で借りて初めて読んで、その後自分で買った

本。(もっと前かも)

それからも何度も読み返している大好きなSF小説。



私はもともとミステリーが好きです。

そしてSFは、明確な理由はないんだけど、なんとなくとっつきにくそうで、手を出

していませんでした。



ミステリーは国内・海外問わず、目に付いたら読むって言う感じでした。

その流れで手に取ったのが、アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』のシリー

ズ。



「安楽椅子探偵」モノだったんだけど、これがとても面白くって。

(今回はテーマと違うので詳細は省きますが)



で、私のクセなんだけど、1冊面白いと思うと、その作家さんのほかの作品もチェッ

クして読みます。


アシモフも図書館に行って探してみると…。


SFばっかりっ∑(゚Д゚)



「…どうしよう…SFって訳わからない話が多そうだし(すごい偏見…。)

でも面白いかも…。」


迷いつつ、あれこれ手にとって裏表紙のあらすじ?を見ていたら、「鋼鉄都市」に

『SFミステリ』の文字を発見。


宇宙人が殺された事件を、刑事とロボットがコンビを組んで、真相を究明していく…

という話らしい。


まあ、面白くなきゃ借りる本なんだから無理して読まなくてもいいし…位の気持ち

で読み始めたんだけど。




見事にハマった。





あらすじとしては…。


自然から完全に隔絶され、管理されたシティと呼ばれる鋼鉄の都市に暮らす地球

の人々。

そして宇宙に進出した人類が地球に戻ってきた宇宙人が住む宇宙市。

そんな宇宙市で起きた殺人事件。

その解決のために宇宙市から派遣されてきたロボット、R・ダニール・オリヴォーと

共同で調査を開始する地球人のイライジャ・ベイリ刑事。


ロボッ三原則というロボットが従う原則があり、その制約を受けながらも、ミステリー

としてもSFとしてもとても面白い小説。


…なんだけど。




もちろん、お話もとても好きです。

SFを食わず嫌いしていた私にその面白さを教えてくれた小説だし。

ミステリーとしてみても、通常より制約があるにもかかわらず、トリックや心理描写

もすばらしいと思うし。



でも、一番の理由は、R・ダニール・オリヴォーでした。



クールビューティーで、カッコいいんです。


ロボットだけど、そんなことはどうだってよくて。

(いいのか?)



速攻本屋に走って、「鋼鉄都市」から始まるシリーズを一気買い。


ダニールは、もちろんどのシリーズでもロボットなんだけど、シリーズが進むにつれ

イライジャ・ベイリから学んだことやさまざまな経験をベイリとともにすることによって、

友人としての絆を深めていく過程が良いんです。


ロボットだから感情はないんだけど、人間の感情を理解できるようになることによって、

人間に近くなっているような錯覚も起こさせてくれました。



毎回読み出すと、そうやって変化していく様子を見たいばかりに4冊一気読みをする私。



今から「夜明けのロボット」いきます音譜





ちなみにホントは「夜明けのロボット」のあとにも「ロボットと帝国」という作品があるん

だけど、これは未読。


イライジャ・ベイリ刑事が出てこないらしいので、私の中のロボットシリーズは、「夜明

けのロボット」で完結してます。


私にとって、このシリーズはダニールというロボットがベイリと関わることによって変わっ

ていくことがメインテーマだったから、ベイリがいないのならずいぶん楽しみが薄れて

しまうから。






昔、一度だけイベントで見かけたダニール×ベイリの本を買わなかったことをいまだに

後悔してるなんてことはないです。

ええ、多分。