【自由にオドル会2022】
「あー、楽しかった、すっきりしたー。」というのがダンスメディテーションの感想だ。瞑想というと静かに座ってやるものだと思っていたが 私にはこっちの方が合っているかもしれない。
ダンスと聞いて「踊れないから取材は見学だけにしよう。」と思っていたのだが、taeちゃんが当日流すセットリストに私の好きな曲を入れてくれるというので、よくわからないまま参加してみた。
ダンスメディテーションというのはアクティブ瞑想ともいう。ダンスといっても決まった振り付けがあるわけではなく、個人個人が音楽に合わせて自由に好きなように動けばいい。踊りながら声を出してもいい。
目的は「自分とつながること」。心のままに踊って、湧き上がってくる全ての感情を受け入れる。たとえそれが「悲しみ」や「怒り」といったネガティブな感情であっても。自分の中に溜まった要らないエネルギーを解放するのだ。
「踊れない」、「恥ずかしい」などと感じる人がいると思うが、大丈夫。みんな自分に集中していて誰も他人のことなど見ていないからだ。実際、私もチラ見はしたが参考にしたかっただけで、評価なんかはしていない。上手い下手は関係ない。
さて、ダンスメディテーションは、スピーカーを真ん中にしてみんなで円を作る。ウォーミングアップはあったりなかったりらしいが、「ゆる~く」始まる。ここから60分間踊り続ける。最初の音楽が始まると、経験者の人々はスカートの裾を手でひらひらさせて舞ったり、腕を伸ばして優雅に動かしたり、くるくる回ったりし始めた。私もせっかく来たのだからと、ぎこちないが体を左右に大きく動かしてみた。すると不思議なもので腕を回してみようとか移動してみようとか次々と思いつくのだ。「楽しい。」
1曲終わる頃にはもはや何も考えていなかった。3曲目に好きな曲が流れたものだからテンションが急上昇して激しく体を動かしていた。普段全く動かない生活をしている私はこのせいで6曲目から座って貧乏ゆすりでリズムをとるはめになった。しかし、それも自由なのだ。
そこからは写真係を頼まれたのでみなさんの踊りを観察することができた。私が今まで見たものの中ではコンテンポラリーダンスに似ていると思う。ただそこには芸術性やテーマはいらない。体の思うまま、気の向くままに踊っているだけ。壁に両手をついて足踏みするだけの人もいるし、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、床をドンドン鳴らす人もいる。
自宅で一人ででもできるそうだが、床を鳴らしたり飛び跳ねたりは今回のような会場でなければできないだろう。
写真係としてありがたかったのは誰も私が撮っていることを気にかけていないので、素で踊る姿を写真に収めることができたことだ。おかげで撮っていても楽しかった。あっという間の60分間だった。
そして、たくさん踊った後は室内を暗くして15分横になる。音楽もない。私は癖である考え事をしなかった。意図的にではなく、自然にそこに横たわっていた。ただ床の感触や自分の手足の感覚を感じて過ごした。この沈黙の時間も全く退屈ではない。心地よい。
15分経つとまた1曲音楽がかかるが、踊ってもいいし、寝そべったままでもいい。これでダンスメディテーションは終わりだ。私は座って過ごしたが何とも言えない心地よさを感じていた。静と動。寝そべることにも意味があったのだろう。あんなにはしゃいだにもかかわらず、心は穏やかで軽くなっていた。初めてのことでちゃんとできていたかどうかはわからないが、それでいいのだと思った。
終わる頃には来月も参加したいと思ったが、ダンスメディテーションは不定期開催だそうだ。今回は満月だったが、「春分」や「夏至」、「秋分」、「冬至」と季節の変わり目のエネルギーがぐらんと動く時にやるらしい。
次に参加する時にはハーフパンツにTシャツではなく、回ればスカートがひらく様なワンピースで、と考えている。スカートだけに限らず、薄めの布でひらひらするような服の方がより楽しめると思う。あくまでも個人的な感想ではあったがtaeちゃんに話すと「基本的には服装は自由だけど、自分にとって心地いいものがいいよ。スカートやフレアのあるのが舞うごとにひらひらして共に踊っている感覚や女性性がアップしてるのも感じられるよ。天女の羽衣みたいなイメージでオススメだよ。」とのことだった。スカートだけに限らず、薄めのひらひらするような服の方がより楽しめるという。
脱線してしまった。機会があればあれこれ考えず参加してみたらいいと思う。ストレスが溜まっていようがいまいが心身のバランスを整えるにはもってこいの方法だから。
(文 坂井あや)
ライターの友人に書いてもらいました✨
今年もいっぱい歌って踊って楽しかった❤️
一緒に遊んでくれたみなさまありがとう❤️
来年は才能をコラボして遊んでいきます❤️