こんばんわ、長女ですねこ
小料理多恵は、ある意味で少し変わったお店です。

「身内をべた褒めする」という、捉え方によっては恥ずべき行為とも言えることを、堂々とやります。そりゃもう、おおっぴらに。

初めて「そうか、これはおかしいことなのか!」と気が付いたのは、お客様からの指摘。
いつも、お店を手伝ってくれてる女の子たちのことを「とってもいい子なのハート」とか「私はこの子達から学ぶことが多くてにへ」とかとお客様に“自慢”している母。
「変わった店だねぇー」とお客様キャハハ

申し訳ないびっくり自慢話を聞かされたお客様、ほんと申し訳ないです。

これは、我が家の習慣に起因しているかもしれない。
昔っからうちの家系は、親族同士で電話の最後に「愛してるよー」と付け足したり、外国人か!ってな具合に会えばハグしたり、身内をとことん好きになり、しかも愛情表現を恥ずかしがらない感じでやってきていて。
あたしと祖父の別れの言葉はいつも「じぃじ、大きくなったら結婚しようねー」ですし。

だから・・・こういう人間がやってるお店だと思って、諦めてください笑

それで今夜は臆せずに、なんとブログにまで身内自慢を書いてみようと思いますふんいいですか?読み飛ばしてくれても構わないですキャハハ

これ、何が原因かと言えば、多恵を手伝ってくれる女の子達と母が互いに愛し合っていることに違いない。
普通の小料理屋さんでは、「ママ」と呼ばれる存在なはずの母、でも女の子たちは「お母さん」って呼ぶんです。
あたしでも「お母さん」って呼ばないのに笑

うちの家系は親族全員にあだ名がついていて、みんなあだ名で呼びあっています。
だから叔父や叔母に対して「叔父さん、叔母さん」なんて呼び方もしません。
例えばポイント、母方の長男夫婦に対しては、名前にちなんで「かっちゃん、ちっちゃん」と呼びますし、長女夫婦には「マミー、パピー」。
祖父はあたしが幼ない頃、「おじいちゃんって呼ばないで!先輩って呼んで!」と言っていましたキャハハ
でも、3歳の定期健診が過ぎても上手く言葉が喋れなかったあたし(もう少しで知恵遅れと認定されるところでした)、“先輩”が発音できずに「ぷんぱい」と呼んでいたな~。懐かしい…。今は、「先輩」は勿論発音できるけれど笑小さな従姉妹たちが「じぃじ」と呼んでいるのがうつってしまって、あたしも「じいじ」と呼んでいます。

ですから、私は母に対してもあだ名で呼んでいます。
これ、「その年齢で母親をそう呼ぶのは、恥ずかしいよそれ」と、誰も言ってくれなかったことを助言して貰った事もあるのですが、
う~ん…あたし的には「お母さん」とか当たり前に呼ぶよりも愛情がこもってる気がしてるので、未だに直してません。(人前で母について話す時は、勿論「母」と呼びますけど。)

あたしがマザコンなのは皆さんとうにご存知だと思うので、「あたしと母」は置いといて、どうして「母と女の子たちはお互いにこんなにも好き合っているのか」ですよね。
それってやっぱり、女の子たちがほんっとうに「すごくいい子たちだから」に尽きるのではないかと思うのですにへへへ~ラブ

例えば、あやや。
あややは、小・中・高・大ずーっと同じ学校に通ってきた、私の同級生。
小学生の頃から全く変わりなく、ずっとあのキャラなんです。凄いよね、コレ!あややのあのキャラは生まれ持ったものですよ。驚いてしまう。

あややの喋り方と雰囲気があんな感じだから、小学~大学と付き合っていると、時々あややに「あんたアホだねー」と言っている人を見たことがありますが(勿論、親しみを込めて言っているんだけど)、
いいえ、違います。あややは頭いいんです。
でも、教えてあげな~い~♪「知る人ぞ知る」でいいんだも~んオンプ

多恵のお客様の中で、時々、「あの子頭いいね!!」って言ってくださる方が居らっしゃいます。頭がいいキャラとは、とてもかけ離れているあやや。
それを見抜いたお客様。「そうなんですよ♡しかも勘もいいし、センスもいいんですびっくり(心の中の声)」と、お客様の会話に耳をそばだてながらほくそ笑むアタシ笑

あややと話していると、いつも、予期せぬ返答がかえってくるでしょう。思いもよらぬ返答。あれは、あややならでは。誰にも真似できません。だから、あんなに人気競争が激しいラジオ番組でも、自分の番組を持ててるんですよねー。あやや、凄い奴ですよ。

しかぁ~し、あややの一番の魅力はそれじゃなくて、人を愛する能力だと思うのです。
以前ここにも書いたけれど、あたしは、「人を愛すこと」というのは才能だと思っています。誰かを好きになるとか、ときめくとか、そんなのはタイミング次第で誰にでも訪れることなんです(本人に準備さえできていれば)。
だけど、家族や友人・知人に無償の愛を捧げられる人は何人居る?

あややは、やります。

亜湖ちゃんも、そう。愛してくれるの。人と人との関わり合いをとても大切にしてくれるの。

あたし、亜湖ちゃんには本当に脱帽で。

亜湖ちゃんとあたしが始めて出会ったのは、もう5年とか6年も前の話。
当時、留学費用貯蓄の為に勤めていたニュークラブ(キャバクラと高級クラブの中間)で一緒に働いていたのがきっかけでした。
女の子達の待機室ってね、いろんなものが見えるんだよ。その中で、亜湖ちゃんは本当に根っからの良い人だっていうのが分かった。しかも、とことんいい人だって知った。会って間もない頃は、「とっても感じのいい子だなぁー」くらいにしか思っていなかったけど、長く一緒に働くに連れ、心底そう感じたの。

いつも待機室では女の子みんなに明るく接してくれて、1人1人を元気付け、とにかく周りのみんな1人1人に気を配ってた亜湖ちゃん。

その能力は、亜湖ちゃんが多恵を手伝ってくれることによって、更に顕著にびっくり

あたしは、友達が経営するスナックを手伝うこともあるので、キャバクラ形式のお店とスナック形式のお店のやり方の違いを知ったのですが、
キャバクラ勤めの場合、女の子たちにとって何が一番いいかというと、自分を指名してくれる本指名のお客様を掴むことなんです。お店側も、それぞれの女の子達がそれぞれのお客様を持つことで成り立つ。
逆にスナックと呼ばれる店では、女の子たちは全員、どのお客様とも仲良くなれる、どのお客様の席でも盛り上げられることが重要になってくるの。
言い換えるなら、キャバクラで売れる為には「深く狭く」、スナックで売れる為には「広く浅く」。

亜湖ちゃんはなんと、ニュークラブ出身、つまり、「自分の受け持った1つのテーブルに集中すべきで、他のテーブルに注意を散漫すべきではない」店から出てきたのにも関わらず、多恵では更に強い光を放ったの!

亜湖ちゃんの才能、ここに現れり!
ビックリしたー♥akn♥泣店内に居るお客様全員のことを気遣えるんだもんびっくり
お客様が求めているタイミングで求めているものを提供するの。全ての席のお客様に。目がいくつついてんのかって感じで(驚)
これは本当に脱帽もの。どうしたって敵いません。
そうできるのはやっぱり、亜湖ちゃんが人間を好きだからだと思う。常にみんなのことを気遣ってくれてるからだと思う。
そしてやっぱり、うちの母のことも気遣っていてくれて、大好きでいてくれる。

亜湖ちゃんが、桜坂劇場で上演されるインディーズ映画の主演を勤めたときのことです。
監督さんが多恵にやって来て言いました。「次の金曜日、多恵に出勤なのは分かっているけど、撮影に出てくれないか?」と。
亜湖ちゃん、言い放ちました。「いいえ、監督さん。亜湖は、多恵に迷惑をかけるのなら、引き受けませんとお伝えしたはずです。」

・・・汗
「いいのよ、亜湖ちゃん。撮影に出てあげて。」と、母。 あたし、絶句。

あたしが渡英する当日も、亜湖ちゃん、空港まで見送りに来てくれたんですよ。
その前日、多恵でお別れパーティーをしていて、お店の片づけが終わって亜湖ちゃんを自宅まで送ったのが、あたしの渡英当日の午前4時とか5時。それなのに、あたしの見送りのために、ほんの数時間しか寝ずに、亜湖ちゃん、空港に現れたんです。おっどろいた!!島マースが入った小さなお守りと、メッセージカードをくれましたなき


多恵の人事は、基本的にあたし達の友人・知人のなかで行っています。
だから、良い人だって知ってる人を連れ込んでるからこそ、多恵は従業員とママの仲がとても親密だと思うでしょ?

でもね、それは本当はそうではないんです。

例えば、皆さんご存知の、ゆきの。
ゆきのは実は、突如彗星の如く多恵に現れた、未知の美女なんですよ。
あたしの友人でもなければ、母の知り合いでもないし、たまたま出してみたインターネットの無料求人広告を見て、履歴書を持ってきてくれた、本当に彗星のような女の子だったんです。

有料の求人広告媒体を使わなかったとはいえ、それでも数人の女性から連絡を頂きました。初めての面接が、ゆきの。他の候補者のみなさんと会いもせず、その面接でゆきのに即決断しました。
光ってたの、ゆきの。きらきらと。

変なあややは変だから除いておくと、母が、共に働いてくれる女の子たちと喜びや疲れや悲しみを共感するのは、ゆきのが先駆けだったように思います。亜湖ちゃんが母と出会うよりもずっと前の話です。

ゆきのは、専門学校に通う女の子でした。礼儀正しくて、しっかりしていて、兄弟の面倒をよくみていて、家族想いで、人に優しく、そして、私の母に優しかった。

(あややは置いといて)あやや以外で、初めて母を「お母さん」と呼んでくれる子でした。
「お母さん、今日はこんなことがあったの。」「お母さん、元気ないけど大丈夫?」「お母さん、何か手伝えることはない?」「お母さん、今日はゆきの、大掃除するね!」

ある日のこと。「○日は私、出勤できません」という連絡を受けていたので、代わりにあたしが多恵を手伝いに行った日のこと。多恵に着くと、お休みのはずのゆきのを見ました。
「出勤時間に出勤ができないから、せめて店の前の掃除だけでもしておきたいと思ってにへ」と、学校が終わってから真っ直ぐに駆けつけてくれたゆきの。

今でも、時々、母の携帯に連絡がきます。

母が落ち込んでる日は、亜湖ちゃんが優しくしてくれたり、あややがラブレターを書いてくれたりするから、母は頑張れるんだと思う。ゆきのから今でも時々くる他愛も無いメールや、相談ごとのメールで、母は力をつけてくれてるんだと思う。
落ち込む時は、見ていられないぐらい激しく落ち込む母。それを支えてくれる女の子たち。母を愛してくれる女の子たち。

そして、そんな彼女たちを、腹を痛めた娘たちと同じように愛する母。

多恵の女の子たち、言い換えると身内を皆さんに自慢する母の姿は、見る人によっては滑稽かもしれません。

でもあたしは、そんな母と女の子たちの友情関係・愛情関係を、とても微笑ましく、とても暖かく、そしてとてもありがたく想っています。

あー、嬉しいなぁー。本当に、母は幸せ者だよねー。
皆さんにも、幸せのおすそわけ、しますよ。是非、多恵にいらしてね。

来週からは、女の子たちのシフトが少し変わります。
亜子ちゃんが、昼の仕事始めたもんね~~♪それなのに、多恵辞めないんだよ!?できるだけでも出てくれるんだよ!?・・・・・・(涙)

月曜 : 定休日
水曜・木曜 : あやや
金曜・日曜 : 亜湖ちゃん
火曜・土曜 : 亜湖ちゃんのお友達

なんと、亜湖ちゃんのお友達が参戦♡うっわ、めっちゃたのしみ♡
噂によると、「酒が強くて明るくて可愛い子。東京で秘書してたらしく頭もいいらしい。」だそうです♡
んふふLOVEあたし、帰国した時に絶対に仲良くなっちゃうからやったねうさたん

みなさん、先に仲良くなって、あたしに紹介してねLOVE