10月23日入院日。
病室にいると、13時よりガン患者同士が話せるサロンがあると院内放送がありました。
夫に「行ってみたら?」
と聞くと、少しキツそうながらも
「うん、行ってみようかな」
と言いました。
たまにはそんな所で話すのもいいのではないかなぁと思いました。
私は1階であるサロンに夫が行く際に帰ろうと思ってましたが、サロンの入り口まで行くと、ご一緒にどうぞと言われ参加する事になりました。
参加者はそんなに多くはなくテーブルを囲んで自由に話すスタイル。
そしてガン経験者の方がサポーターとして会を進めてくれていました。
夫のように若い人はおらず、周りはおそらく50代〜70代の方ばかりでした。
同じテーブルに座っていた方(50代〜60代男性)は5年前に肺癌ステージ4と診断され、現在は治験の薬が効いているそうで元気に過ごしてありました。
夫も以前に治験が出来ないかと調べてもらいました。が、夫の病状に合う薬がありませんでした。
同じくサポーターの方で59歳男性。
この方は6年前に胃がんステージ3と診断されたそうです。幸い手術ができ元気に過ごしてありました。
夫は自己紹介の時に
「胃がんのステージ4で全身に癌が広がって手術もできない状態です。今月末が初めに言われた余命です」
と言っていました。
私は初めから泣きそうで、ほとんど発言してませんが、途中で何度も涙が出てしまいました。
夫も、もっと早く見つけることが出来たら手術出来たのでは、と考えてしまいます。
本当に後悔ばかりが頭をよぎります。