あたしの背中に、ぬくもりが走り、


「ほらっ」と、


あなたの広い手があたしの背中を導き、


あなたの低く響く声が、あたしを包み、


あなたが今どこにいるかとか、


誰と話してるのとか、


すべての行動を把握できないと、


あたしは、息がつまり、


呼吸ができたと思えば、荒くなる。


あなたの瞳に、何がうつり、


あたしがあなたを見ていれば、


あなたの瞳に、あたしが映り、


あなたの瞳はいっそう輝く。


ねぇ、あなたのそのクチビル。


あたしを覆えば、あたしは言葉を失う。


あなたの瞳の奥には、なにか言いたげな、


情熱が伝わる。


あたしには、わかるもの。


だけど、カウンターだけで、終わりよ!