いつもひろい背中をあたしにむけて眠る


あたしが手をしのびこばせても、


けっしてふりかえらない。


手をのばせば、すぐふれることができる。


だけど、けっしてかたく動かない。


そのひろい背中・・・


あたしは時々、息をころして、泣いては、食べ物をほおばる


言いたいことをたくさん言おうとすると、


あたしはためいきとともに、言葉を飲む。


いいたいことの一言も言えてない、あたし。


指1本の距離なのに・・・