助手席にのって、しゃらんと、


「あたし、運転できないの」なんていう女は、どうも好かん。


甘えてるんじゃねぇーだー。


しかし、なんといっても、あたしがこのタイプの女だからだ。


でも、みためは、男性っぽいあたしだけに、


でっかいスポーツカーをガンガンスピードだして、くわえタバコで、


運転してそうと、いつも言われる。


だけど、あたしは、そのたびに否定する。


「ぶっちゃけ、ペーパーなんっすよ」


そして、みんなはどんびき。


「マジでーー?」


「今、練習中なんっすよ」


「いったい何年練習してるんやんーー?」


「免許とりたてなもんで・・・ざっと6年くらいやで」


一同どっと笑う。


女でも、がんがん運転しちゃう人がうらやまし。


タイヤとかも自分でかえちゃう人。地図にくわしい人。


カーナビについていける人。


マジ、ものごっつ、うらやまし。


あたしゃ、カーナビに頼れない。


音声をきいて、地図みてると、


「あと50m手前で右です」といわれても、


50mってどのくらいなんやーーってさけんでるうちに、


あっと言う間に通り過ぎて、


カーナビどおりに走行できたためしが、ない。


カーナビの意味もねぇ。


永遠に同じところをぐるぐる回る。


まわってまわって、とんでとんで・・・。


あたしの頭の中身もぶっ飛ぶのであった。


かといって、方向音痴なもんで、地図をみても


地図通りに動けたためしがない。


自分の居場所もわからんで、


地図をぐるぐる回転して、


あたしゃ、今どこなんやーって、近くの人にきいたりする。


でも、そのうち、くわえタバコで片手で、がんがん運転できる自分に会えるさ。


また、逆に、この男性ぽい見た目とのギャップが、


魅惑的でしょっ??(笑)