LUNA SEAが復活してから数日経ちました。
もちろんあの一晩だけなのですが。

圧巻のライブでした。
用意された画面は7つ。
なんて贅沢なんでしょう。
っていうか最近のライブ用の画面って綺麗だなーって感心してしまいました。
久しぶりに見る大きなセット、周りを取り囲む客席。
客である私たちもメンバーもその空間に立つのは久しぶり。
東京ドームはLUNA SEAにとってはメインステージでしたから、思い出もひとしお。

以前と変わらないオープニング、ベードーヴェンの「月光」のリミックス。
この曲が待ち構えてざわついていた客席を一気にステージに集中させ、盛り上げる。
最初の「LOVELESS」で7年前とクロスオーバー。
変わらない楽曲、変わらない音、変わらないLUNA SEAを取り囲むモノたち。
思い出に浸る隙を与えず、時間は過ぎて行き、ライブで演奏され続けた曲を次々に披露していっていきました。
ステージ上では微笑み合い、絡み合いながらプレイするメンバー。
しっかりと真矢のドラムソロと真矢コールもあり「もっとこいよー!」と連発。
Jのソロでももちろん「いけるか!?」コール。
RYUは「かかってこーい!」を張り上げる。
このバンドは本当に盛り上げるのが上手い。
今回は珍しくINORANがステージに寝転んでプレイ。
こんなINORAN、見たことなかったです。

東京ドームでは花道を作るのは定番だけど、アリーナの真ん中で演奏までするバンドは数少ないと思われます。
演奏されたのは「BREATHE」
私のもっとも愛する曲です。
「何度も離れたことも 涙を拭いたことことも ひとりぼっちにしたことも」
「ずっとずっと見つめさせて 君のそばで 世界が終わるまで ずっとずっと愛している 君を」
愛情に満ちたこの曲をこの会場で、みんなの側で歌うことに意義があると思いました。
メンバーみんな、客席を遠くまで見渡し、時にはメンバー同士で楽しそうに笑い、心の底からその空間を楽しんでいました。

年齢を重ねたけど、ステージの上の彼らは7年前と同じで、ほんとうにこのバンドは7年間も眠っていたのだろうかと疑ってしまうくらい。
2時間半のステージはあっという間に終わりを告げてしまいました。
またライブがあるような錯覚を持ってしまいました。

メンバー紹介ではRYUはなんと封印していたノースリーブ。
今までノースリーブを着なかったのは”若気の至り”の腕のタトゥーを隠すため。
たぶん初めてあのタトゥーを見た人やタトゥーの存在を知った人も多いはず。
私はリアルで見たのは初めてでした。
消したがっているけど消せないものを晒すっていうことは、たぶん何かが吹っ切れたんだと思います。
ソロではINORANはめちゃめちゃ面白い発言をする人なのですが、LUNA SEAとしてのINORANは寡黙です。
このライブでも彼は一言も発言せず。
「今日こそは喋ってくれるよね?」のRYUの質問に大きく手で×を作り、RYUに耳打ちしてました。
それも7年前と同じです。
そしていたずらっぽく笑う彼の表情に何人の乙女が心を打ち抜かれたことか。
小悪魔INORAN、再びです。
感動的なのはRYUの順番。
JとSUGIZOから「宇宙一のボーカリスト」「宇宙一のナルシスト」と紹介されたRYUがファンに一言を言う場面。
彼は唇に人差し指を当てて「静かに」とファンに示し、静まり返ったドームの中、マイクもなしで「愛してる!」
スゴ過ぎる、この人。
アリーナBグループにいた私にはちゃんと聞こえたよ。
スタンドには聞こえてないだろうな。
これは是非テレビやDVDでチェックしてほしい場面です。
宇宙一のボーカリストは伊達じゃないです。


今後このバンドがどうなっていくかの憶測は誰にだってできるし、勝手な発言はいくらだってできるけど、私はなにも語るまい。
言えるのはただ一つ。

LUNA SEAはサイコーのバンドです。