数年振りにINORANのライブに行ってきました。
場所は横浜ベイホール。
名前の通り海の近くにあるライブハウスです。
アーティストが身近に感じられるちょうどいい大きさのライブハウスです。
私は一番後ろに行くのが好きです。
そこでみんなが盛り上がっている姿を見るのが好きなのと、ライブハウス全体が見えるのを楽しむのと、距離が離れるのでアーティストの姿が逆に良く見えます。
東京ドームとかホールのライブと違って、このライブハウスは一番後ろにいてもINORANの表情がはっきりと見えたりします。
このくらいの距離感がちょうどいいです。

BGMはINORANらしくHIP-HOP系。
JAY-Zの声とKanye Westの歌声は聞こえました。
なにせ一番後ろなのでBGMははっきりと聞こえませんでした。

ライブが始まって早々に正直、驚きました。
アルバムでもINORANの歌唱力UPは分かっていたものの、まさかライブでもちゃんと歌えるなんて。
ライブ全体を通して音程を外すことは目立つほどはなく、比較的安定しているし、音域もちゃんとしてるし、腹式呼吸してるし。
音の安定のためにボーカリストが手を上下したりすることがあるんですが、INORANもやってました。
おかげでちゃんと音程が安定してます。
高音もちゃんと出てて音域も広がってます。
ただ低音域は苦労してましたが。
ボーカルラインもアルバムとは変えてきてます。
この辺りは上手いです。
もともと音楽の才能がある人だからボーカルラインを変えるのなんて簡単なのかもしれないですね。
この歌唱力UPには一番の驚き。
2つ目の驚きは、なんと歌詞を覚えきれてない(笑)
歌詞がよく飛ぶわ、間違えるわ。
ライブならではだし、さすがに初日で緊張もしているだろうからご愛嬌かな。
けどきっと今夜の反省会のネタよね。
MCもかなり喋ってました。
一緒に行ったJファンの人が驚くくらい。
しかもギャグも。
隆一さんのモノマネっぽいこともしてたし。
メンバー紹介でギターの人に「カッコイイわぁ」を連発するし。
今日のバンドマスター(今回のツアーのバンマスは日替わりです)であるDJ Bassから紹介されると「INORANですが、なにか?」とおぎやぎギャグをパクるし。
サポートメンバーもマニュピレーターの菊っちゃんが入って「”INORANとゆかいな仲間たち”は”INORANとゆかいな仲間たちーZ”になりました」とか言うし。
真ん中で野太い男子が「INORA~N!」とか「うおぉ~」とか叫んでいるので「みんな、こいつに負けんな」とか言っちゃうし。
とにかく今回のMCはINORANはじけてました。
なにがあったの、INORANさん?

曲はアルバム「ニライカナイ」からのものが主でしたが「Fragment」「Photograph」からのものも数曲プレイ。
中でも「Photograph」でリアレンジした「想」はライブ仕様でかなりカッコイイです。
原曲の「想」は低いので、中音域が綺麗なINORANのボーカルにしてみたら辛いと思うのでボーカルラインが歌いやすくなっています。

最近のINORANの気持ちを表す曲として「Walk Along」と「存在のカケラ」を演奏。
この2曲が意味することは?
それは一人一人考えることは違うだろうからあえて何も言わないけど、歌詞をちゃんと読むと分かるんじゃないかなって思います。
ただ、間違いなくこの歌詞は前向きで明るくて、未来もずっと彼は走り続けていくっていうことを歌っていると思います。
あとは感じた人たちの感性におまかせ、ということで。

お約束通り、アンコールなしの1時間半のライブ。
途中ハウリングが何度もあって聴きづらいときもあったけど楽しいライブでした。
来月の中野サンプラザも行くのでそこもとても楽しみです。

その前に今度の土曜日はOblivion dustだ。