今回のSS(ちょっとしたハナシ)は、現在、韓国で放送中のシネちゃん主演ドラマ「ドクターズ」より、シネちゃんのビハインドカットから出来たハナシです。
「美男2」とは設定が違いますので、悪しからず。
それでは、無防備なシネちゃんの寝姿とともに、どうぞ。
「一緒に帰ろう」
ミニョの父親である「コ・ジェヒョン」の命日が近くなったある日のこと、ミニョがテギョンの部屋をノックして、ドアの隙間から顔を出す。
「オッパ、ちょっといいですか?」
「どうした?」
「お父さんの命日が近いので、明日、お父さんの故郷に行こうと思うんです。」
「はぁ?聞いてないぞ、そんな話…」
テギョンが不満そうに口を尖らす。
「オッパ、最近、忙しそうだったので、ごめんなさい、言うの遅くなって…。」
「明日も、俺は、朝から仕事だから、連れて行けないぞ?」
「あぁ、大丈夫です。ミジャおばさんと一緒に行きますから。たぶん、明日、泊まって、明後日にはひとりで帰ってきますから。」
「一度、コジェヒョンssiに挨拶がしたかったが…今回は仕方ない、気をつけて行ってこい。」
「ん?あ、はい、ありがとうございます。」
テギョンの言葉の意味がわからず、首を傾げながらも、ミニョは、ペコリと頭を下げた。
そして翌日、ミニョは、ミジャおばさんと一緒に父親の故郷へと出かけて行ったのだった。
そして、翌朝、田舎町に似合わない青のアウディが停まった。
そして、これまた田舎町に似合わないモード服を着た男が颯爽と車から降り立つ。
「あら、リーダー迎えに来てくれたのかい?」
庭先にいたミジャおばさんが、気軽に声を掛けた。
昨日、朝から晩まで仕事をしていたテギョンが、翌朝、ミニョを迎えに来たのだ。
もちろん、ミニョには迎えに来ることは伝えず、内緒に来たのだが…
「リーダー、せっかく来てくれたのに、ミニョなら、まだ、部屋で寝ているよ。」
テギョンが、家の中に入り、そっと、引き戸を開け、部屋を覗いてみる。


そこには、ぐっすりと眠るミニョの姿が。
あまりにも無防備な寝姿に、テギョンの頬が弛んでしまう。
そして、ミニョの腕の中には、なぜか子犬がいる。
「なぜ、子犬がいる?おい、そのポジション、ズルイぞ…」
ミニョにムギュと抱き締められている子犬に、テギョンの口は尖っていく。

そのとき、ミニョが目を覚ましたらしく、バッチリとその寝ぼけ眼の目と口を尖らしたテギョンと目が合う。
「んん?オッパぁ?どうして、此処にいるんですか?」
なんとも、ミニョの寝ぼけた言葉に、テギョンの口は更に尖る。
「お前、『オッパ、会えて、嬉しいですぅ』の一言もないのか!?」
「だって、目覚ましたら、まさか、ホンモノのオッパがいるとは思わなかったんですぅ。」
怒っているテギョンに、ミニョは口をすぼませている。
「その子犬はなんだ?」
「このコ、ミジャおばさんのお友達が飼っている子犬なんです。かわいいですよね。サンチュっていう名前なんですよ。」
ミニョがサンチュを抱き上げると、サンチュがミニョの鼻を舐める。
「サンチュ、くすぐったいよぉ~」
子犬とじゃれているミニョがなんだか面白くないテギョンがサンチュを取り上げるように抱き上げると、サンチュを引き戸の外に出してしまう。
「あっ、オッパ、ヒドイですぅ」
口をすぼませるミニョの鼻に、テギョンが噛みついた。
驚きで目を真ん丸にしながら、テギョンを見つめるミニョ。
「驚かせようと思って、徹夜して、早く迎えに来てやったのに、迎えに来た俺を無視して子犬とじゃれやがって、お前、その生意気な態度はなんなんだ?」
テギョンが、ミニョの頬をムギュと掴む。
「オッパ、ごめんなさい。
迎えに来てくれて、本当に嬉しいです。
だって、前、迎えに来てくれたのは、シヌヒョンでしたから。」
「ん?いつの話だ?」
「ヒョンニムとベンチに座って、星空を見上げながら、月と星の話をしましたよね?あのとき、ヒョンニムが好きだと自覚したんです。でも、ヒョンニムには、ユ・ヘイssiがいましたから。ヒョンニムと離れて、気持ちを落ち着かせようと思っても、ヒョンニムに会いたい気持ちが強くなってしまって、ヒョンニムに、会いたくて、会いたくて、そんな日を過ごしていたら、ソウルから迎えが来たんです。ヒョンニムかと思ったら、シヌヒョンでした。嬉しかったけど、やっぱり、淋しかったです。でも、そのおかげで、『言葉になく』が上手に歌えたんですけどね・・・」
その当時を思い出すように、ミニョが笑う。
「迎えに来てくれて、本当にありがとうございます。帰りましょう、オッパ」
ニッコリと笑ったミニョが、テギョンの手を握る。
「あぁ、帰るぞ、ミニョ」
テギョンも笑顔を見せると、ミニョの手を握った。
★★★★
無防備に寝ているかわいいシネちゃんを見ながら、何かハナシが出来ないかと考えていたら、あぁ、父ちゃんの故郷に行かせて、テギョンさんに無防備な寝姿を覗かせて、ニンマリさせようというハナシになりました。迎えに行くエピソードは、前にシヌヒョンが迎えに行ってたし、次は、テギョンさんだな、と思い、そんなタイトルが出来た理由です。
子犬の名前は、「ドクターズ」からそのまま拝借しました。
さて、「ドクターズ」なんですが、シネちゃんがミナム(ミニョ)と全く真逆の役を演じていて、楽しいです。シネちゃんのアクションシーンもカッコイイので、また機会があったらご覧くださいね。
「美男2」とは設定が違いますので、悪しからず。
それでは、無防備なシネちゃんの寝姿とともに、どうぞ。
「一緒に帰ろう」
ミニョの父親である「コ・ジェヒョン」の命日が近くなったある日のこと、ミニョがテギョンの部屋をノックして、ドアの隙間から顔を出す。
「オッパ、ちょっといいですか?」
「どうした?」
「お父さんの命日が近いので、明日、お父さんの故郷に行こうと思うんです。」
「はぁ?聞いてないぞ、そんな話…」
テギョンが不満そうに口を尖らす。
「オッパ、最近、忙しそうだったので、ごめんなさい、言うの遅くなって…。」
「明日も、俺は、朝から仕事だから、連れて行けないぞ?」
「あぁ、大丈夫です。ミジャおばさんと一緒に行きますから。たぶん、明日、泊まって、明後日にはひとりで帰ってきますから。」
「一度、コジェヒョンssiに挨拶がしたかったが…今回は仕方ない、気をつけて行ってこい。」
「ん?あ、はい、ありがとうございます。」
テギョンの言葉の意味がわからず、首を傾げながらも、ミニョは、ペコリと頭を下げた。
そして翌日、ミニョは、ミジャおばさんと一緒に父親の故郷へと出かけて行ったのだった。
そして、翌朝、田舎町に似合わない青のアウディが停まった。
そして、これまた田舎町に似合わないモード服を着た男が颯爽と車から降り立つ。
「あら、リーダー迎えに来てくれたのかい?」
庭先にいたミジャおばさんが、気軽に声を掛けた。
昨日、朝から晩まで仕事をしていたテギョンが、翌朝、ミニョを迎えに来たのだ。
もちろん、ミニョには迎えに来ることは伝えず、内緒に来たのだが…
「リーダー、せっかく来てくれたのに、ミニョなら、まだ、部屋で寝ているよ。」
テギョンが、家の中に入り、そっと、引き戸を開け、部屋を覗いてみる。


そこには、ぐっすりと眠るミニョの姿が。
あまりにも無防備な寝姿に、テギョンの頬が弛んでしまう。
そして、ミニョの腕の中には、なぜか子犬がいる。
「なぜ、子犬がいる?おい、そのポジション、ズルイぞ…」
ミニョにムギュと抱き締められている子犬に、テギョンの口は尖っていく。

そのとき、ミニョが目を覚ましたらしく、バッチリとその寝ぼけ眼の目と口を尖らしたテギョンと目が合う。
「んん?オッパぁ?どうして、此処にいるんですか?」
なんとも、ミニョの寝ぼけた言葉に、テギョンの口は更に尖る。
「お前、『オッパ、会えて、嬉しいですぅ』の一言もないのか!?」
「だって、目覚ましたら、まさか、ホンモノのオッパがいるとは思わなかったんですぅ。」
怒っているテギョンに、ミニョは口をすぼませている。
「その子犬はなんだ?」
「このコ、ミジャおばさんのお友達が飼っている子犬なんです。かわいいですよね。サンチュっていう名前なんですよ。」
ミニョがサンチュを抱き上げると、サンチュがミニョの鼻を舐める。
「サンチュ、くすぐったいよぉ~」
子犬とじゃれているミニョがなんだか面白くないテギョンがサンチュを取り上げるように抱き上げると、サンチュを引き戸の外に出してしまう。
「あっ、オッパ、ヒドイですぅ」
口をすぼませるミニョの鼻に、テギョンが噛みついた。
驚きで目を真ん丸にしながら、テギョンを見つめるミニョ。
「驚かせようと思って、徹夜して、早く迎えに来てやったのに、迎えに来た俺を無視して子犬とじゃれやがって、お前、その生意気な態度はなんなんだ?」
テギョンが、ミニョの頬をムギュと掴む。
「オッパ、ごめんなさい。
迎えに来てくれて、本当に嬉しいです。
だって、前、迎えに来てくれたのは、シヌヒョンでしたから。」
「ん?いつの話だ?」
「ヒョンニムとベンチに座って、星空を見上げながら、月と星の話をしましたよね?あのとき、ヒョンニムが好きだと自覚したんです。でも、ヒョンニムには、ユ・ヘイssiがいましたから。ヒョンニムと離れて、気持ちを落ち着かせようと思っても、ヒョンニムに会いたい気持ちが強くなってしまって、ヒョンニムに、会いたくて、会いたくて、そんな日を過ごしていたら、ソウルから迎えが来たんです。ヒョンニムかと思ったら、シヌヒョンでした。嬉しかったけど、やっぱり、淋しかったです。でも、そのおかげで、『言葉になく』が上手に歌えたんですけどね・・・」
その当時を思い出すように、ミニョが笑う。
「迎えに来てくれて、本当にありがとうございます。帰りましょう、オッパ」
ニッコリと笑ったミニョが、テギョンの手を握る。
「あぁ、帰るぞ、ミニョ」
テギョンも笑顔を見せると、ミニョの手を握った。
★★★★
無防備に寝ているかわいいシネちゃんを見ながら、何かハナシが出来ないかと考えていたら、あぁ、父ちゃんの故郷に行かせて、テギョンさんに無防備な寝姿を覗かせて、ニンマリさせようというハナシになりました。迎えに行くエピソードは、前にシヌヒョンが迎えに行ってたし、次は、テギョンさんだな、と思い、そんなタイトルが出来た理由です。
子犬の名前は、「ドクターズ」からそのまま拝借しました。
さて、「ドクターズ」なんですが、シネちゃんがミナム(ミニョ)と全く真逆の役を演じていて、楽しいです。シネちゃんのアクションシーンもカッコイイので、また機会があったらご覧くださいね。