「冬の贈り物」
寒い寒い冬の朝。
あなたの腕にくるまれながら、目を覚ます。
あなたの温かなぬくもりは、冬がくれた贈り物のようで、離れることが出来ない。
そのうち、あなたが目を覚まして、朝一番のキスを、私のおでこにしてくれる。
「・・・おはよう」
まだ、眠そうな不機嫌な低い声。
「おはようございます」
あなたの顔を見上げると、今度は、唇にキスをされる。
優しく何度も触れるあなたの唇に、うっとりと目を閉じる。
「ミニョ・・・メリークリスマス」
「メリークリスマス・・・オッパ」
そう、今日は、クリスマス。
あなたは、私のために、今日は休みを作ってくれた。
休む暇もないくらいに、多忙なヒトなのに・・・
無理させて、本当にごめんなさい。
・・・でも、すごく嬉しいです。
遅めの朝食を食べたあと、
「何処か、出掛けるか?」
あまり、外に出掛けたがらないあなたが誘ってくれる。
「はい」
出掛ける仕度をして、外に出る。
あなたと一緒に、出掛けるとき、いつも、感じることがあるんです。
あなたとの距離がすごく縮まった気がするって・・・前まで、あなたの後ろ姿を追いかけながら歩いていたけど、今は、自然と、あなたの腕を組みながら歩ける。
ずっと、ずっと、ずっと、そばにいて、大好きなあなたを見つめながら、あなたと一緒に、歩きたいんです。
日が暮れ、帰る前に、あなたと前に一緒に行った公園に向かう。
あなたの誕生日のとき、一緒に、ココで、メンコ飛ばしましたよね。
「寒いな・・・」
白い息を吐きながら、あなたが、私を抱き寄せる。
「そうですね、今日は、ホワイトクリスマスですからね」
白い雪が、街を真っ白に染めている。
もっと、スキなヒトを、強く抱き締めなさいと、雪は降る。
だから、私も、あなたを強く抱き締めた。
雪の中でも温かい、あなたのぬくもりは、冬の贈り物。
「メリクリ」Song by BoA
★★★★
曲を聴いてたら、ふと、思い立ち、クリスマスのハナシを書いてみました。
相変わらずの駄文で、すみません。