美男2

「マ室長からのプレゼント」

*158*


ミナムに、強制連行され、また、会場に戻ってくるふたり。ミニョは、誰とも視線を合わせないよう俯いていた。

「テギョ~ン!!何処に、行ってたんだ?テギョンも、歌え!!」

強制的に、ステージにあげられ、マイクが用意され、音楽が流れはじめる。

♪・・・サランウン アニル ネ コラゴ チョルテロ アニル コラゴ・・・・・

戸惑いながらも、歌いはじめるテギョン。

馴染みのある曲に、ジェルミがシヌとミナムを連れて、テギョンがいるステージに向かう。
ミナムが、首を横に振るミニョの腕を強引に掴み、一緒に、ステージにあがる。
手拍子をしながら、遠慮がちに、小さな声で歌ってるミニョ。
ミナムのソロになって、突然、ミナムが自分のマイクをミニョに渡す。

"えっ!?"
ビックリ仰天、目を丸くし驚きながらも、歌いはじめるミニョ。

♪・・・テロヌン サランイ ホグン ヌンムリ・・・
ウリル ヒンドゥルゲ ヘド
サランへ(サランへ) サランへ(サランへ)

テギョンとミニョが、ふたりが顔を見合せながら歌う。

♪・・・ネ ギョテン ノマン イッスミョン テ


ノル サランへ・・・♪

歌が終わり、会場からは、鳴り止まない拍手。

久しぶりに、みんなと歌い、ミニョも嬉しそうに笑っている。

パーティーも終わり、マ室長が、テギョンを呼び出す。

「なんだよ?マ室長」

怪訝そうなテギョン。マ室長は、ニヤニヤ笑っている。

「最上階のスウィートルーム、予約してやったぞ。シスターとふたりで、泊まって来い」

マ室長が、ジャケットの内ポケットから、カードキーを取り出し、「オレ、やるだろ?」と、自慢気に、Vサインをしてる。

「フン、もらっておいてやる」

テギョンは、わざと、気が乗らないと、口を尖らしながら、手は、サッと、カードキーを奪い取っている。

ミニョは、着替えるため、控え室にいたが、着替えることなく、ワンコーディーに、着替えの入っているバックを渡されていた。

「着替えなくていいんですか?」

「えぇ、そのままでも、いいでしょ。それにしても、羨ましいわぁ~♪スウィートルームにお泊まりなんて・・・」

「はい?」

ワンコーディーが、何を言っているのか、さっぱり、わからないミニョは、首を傾げていると、トントンと扉をノックする音とともに、テギョンが、中に入ってくる。

「じゃあ、ふたりとも、楽しんでね♪」

ワンコーディーが、意味深な笑みを見せ、手をヒラヒラさせながら、先に、部屋を出ていく。

「マ室長から、スウィートルームの鍵をもらった。今日は、このまま、泊まるぞ」

やっと、ワンコーディーの言った意味を理解したミニョが、顔を真っ赤にさせる。
テギョンは、ミニョが持っていたバックを持つと、ミニョの手を引いて、部屋を出た。



★★★★

次回は、アメ限ですかね・・・ムフフ(´m`)
この「美男2」では、最後のアメ限になると思いますので・・・どうぞ、お楽しみに・・・( -_・)?