美男2
「余興タイム」
*157*
余興タイムが、あまりにも、盛り上がりすぎ、一体、なんのパーティーか、わからなくなるほど、婚約式が、そっちのけになってしまっていた・・・。
ミナムの次に出てきたのは、マ室長、練習生を引き連れ、某女性アイドルのコスプレをし、ぽっこりお腹を出しながら、お尻フリフリダンスを踊りはじめ、会場から大ブーイングされ、お次に出たのは、ワンコーディー。セクシーな衣装に身を包み、セクシーダンスを踊り、男性陣を魅了し、アン社長は、少々、酔っ払いながら、往年のアメリカのロックンロール歌手の名曲を歌い上げ、半ば、強引に拍手をもらい、ご機嫌なアン社長は、「お前らも、歌え!!」と、よく、宴会場で見られる上司と部下の光景のように、強制的に、ジェルミとシヌを壇上に上げた。
ジェルミとシヌは、お互い顔を見合せ、仕方ないとばかりに、深いため息を吐き、ふたりで「約束」を歌い上げた。
しかし、主役であるはずのふたりは、何故か、会場にはおらず、控え室にいた。
主役なのに、ミナムに邪魔者扱いされ、仕方なく、まだ、放心状態のミニョを控え室に連れて来た。
放心状態から、ハッと、我に返り、急に、思い出したように、慌て出すミニョ。
「おい、落ち着けよ・・・」
ミニョが、プクッと頬を膨らまし、テギョンを睨んでいる。
「落ち着け、って言われても・・・無理ですよ!!」
「だから、悪かったって言ってるだろ?あの場合、キスするしかなかったんだって・・・」
・テギョンが、困ったようにため息を吐く。
「仕方ないも何も!!あんな大勢の皆さんの前で、あんな・・・キスを・・・しなくたって・・・もう、恥ずかしくて・・・皆さんの前に出られません!!!」
今度は、泣きそうな顔で、口をすぼめるミニョ。
「フゥ・・・仕方ない・・・それなら、このまま、ふたりで、消えるか?その方が、もっと、怪しまれるけど、な」
ミニョが、テギョンの言葉に、顔を真っ赤にしてる。
「なんだ?何を、想像してる?」
テギョンが、可笑しそうに、クスクス笑いながら、ミニョの顔に顔を近付ける。
「もう!!オッパ!!!からかうのやめてください!!」
ミニョが、顔を真っ赤にして、怒っている。
クスクス笑いながら、尖らしているミニョの唇にキスをしようと、唇を近付ける。
「お前ら、コソコソと、ココで、何してる!!」
会場に、ふたりがいないと気づいたミナムが、扉をバンと開け、また、邪魔された、テギョンが、口を尖らした。
★★★★