美男2

「Can You Celebrate?」

*140*


「もう・・・オッパぁ・・・」

起き抜けのまま、唇を塞がれ、苦しそうな声を出すミニョ。組み敷かれたテギョンの肩を叩く。
目を潤ませ、頬を紅潮しているミニョの姿に、煽られてしまい、止まらなくなるテギョン。
ミニョの首筋に、肩口に、唇を落とす。

「もう・・・イヤぁ・・・っ・・・」

今度は、強めに、テギョンの肩を叩き、頬を膨らませ、テギョンを睨んでいるミニョ。

「お前が、悪いんだぞ。そんな可愛い顔しやがって、煽ってるようにしか、見えない・・・」

口をすぼめているミニョに、チュッと、キスをすると、ニヤリと笑うテギョン。

「ふぅ・・・仕方ない、起きるとするか。一緒に、シャワー、浴びるか?」

ミニョが、顔を真っ赤にさせ、ブンブンと、首を横に振ると、布団の中に、隠れてしまう。
テギョンが、そんなミニョに、クスクス笑いながら、バスルームに向かった。
そのあと、ミニョも、やっと、ベッドから起き出し、シャワーを浴びる。

「コーヒー飲みますか?」
「あぁ」

ふたりで、ソファーに並んで座りながら、ミニョが淹れたコーヒーを飲んでいる。

「今から、合宿所に行く。ジェルミたちが、お前に渡したいモノがあるんだと。あと、アイツらに、婚約したこと、報告しようと思う。」

「・・・はい、わかりました」

テギョンの言葉に頷くも、唇を噛み締め、ちょっとだけ、目を伏せるミニョ。

「なんだ?何を心配してる?」

「いえ、何も・・・。あの、ちょっとだけ、緊張しちゃって・・・・・」

「はぁ・・・そんなんで、緊張されたら、先行き不安だな・・・」

「あっ、ごめんなさい・・・」

すまなそうに、俯いてしまうミニョ。
テギョンは、ミニョの両頬を両手で挟むと、グイッと、上を向かせる。

「・・・お前は、わかってないな?お前は、これから、一生、ファン・テギョンの妻になるんだぞ。オレは、ずっと、お前のそばにいて、お前を守っていく。だから、お前は、安心して、オレの隣に、立っていればいい。怖いもんなしだろ?」

「はい、そうですね。」

ミニョが、ニッコリと笑うと、嬉しそうに、両手の親指をあげた。



☆☆★★