美男2
「プロポーズ」
*134*
テギョンが運転する車は、ミニョの父親コ・ジェヒョンの故郷に向かう。
山の麓に車を止め、あとは、歩いて、山道を登っていく。
「滑るから、気をつけろよ」
先に、前を歩くテギョンが、ミニョに声を掛ける。
山道には、すでに、雪が薄く積もっていた。
吐く息は、白く、空気も、ひんやりと冷たい。
「寒くないか?」
テギョンが、立ち止まり、振り返ると、ミニョが、寒さで、鼻を赤くしていた。
「ククク・・・赤っ鼻のトナカイみたいだぞ」
テギョンが、柔らかく笑いながら、ミニョの赤くなった鼻の頭を、指で、軽く弾く。
「ほら、手、貸してみろ」
ひんやりと冷たくなったミニョの手を、テギョンは、両手で包み込むと、ハァ~と、何度か、温かな息を吐いた。
「オッパの手、大きくて、あったかくて、大好きです・・・。」
嬉しそうに、ふんわりと微笑むミニョ。
テギョンは、口角をあげると、ミニョの手を握ったまま、上着のポケットに入れた。
「行くぞ」
山の中腹に、ジェヒョンの墓がある。
墓石の前、ふたりで並んで、手を合わせた。
"・・・お父さん、久しぶりだね。あのね、お兄ちゃんが、お母さんを探してくれて、お母さんに、会ってきたよ・・・"
手を合わせたまま、目を閉じて、声を出さずに、ミニョは、ジェヒョンに報告している。
「ミニョ、挨拶してもいいか?」
「・・・お願いします」
「初めまして、モ・ファランの息子のファン・テギョンです。母が、貴方にもイ・スジンさんにも、多大な迷惑をかけたこと、貴方たちの仲を引き裂いてしまったことを、深く、心よりお詫びいたします。」
テギョンが、深々と頭を下げた。
「今日は、折り入って、お願いがあります。
お願いです。・・・・・娘さんとの結婚の許可をください。
きっと、モ・ファランの息子であるオレのことを、良く思ってないと思います。でも、信じてください。
ミニョを心から愛してます。ミニョは、オレにとって、かけがえのない存在です。
ミニョを、イ・スジンさんの分まで、もっと、それ以上に、幸せにしてみせます。」
テギョンが、ミニョの方へと振り向く。
ミニョの手を握り、片膝をつく。
「お前のご両親に、結婚の許可をとった。・・・ミニョ、オレと結婚してくれ・・・」
テギョンが、真剣な眼差しで、ミニョを見上げる。
握られている手が、いつも以上に熱く感じ、真剣な眼差しで射抜かれ、心臓の鼓動が高鳴り、息も出来ないくらいに苦しく感じる。
ミニョは、キュッと、胸元を掴むと、何度も、首を縦に振る。
「・・・・・はい、ファン・テギョンssi・・・。
ずっと・・・あなたの・・・・そばに・・・・いさせてください・・・・」
ポタポタと、握っている手に、ミニョの流した涙が落ちる。
テギョンが、フッと笑いながら、ミニョの涙を優しく、指で、一粒、一粒、拭っていく。
「ミニョ、サランへ」
耳元で囁きながら、ミニョを、力強く抱き締める。
「サランへヨ・・・オッパ・・・」
ミニョも、テギョンの背中にすがりつくように、腕を回し、抱きついた。
★★★★
おぉぉ・・・やっと、ここまで、来ましたぁ・・・
(´∀`)
指輪は、次回のハナシで・・・場所を移します。
「プロポーズ」
*134*
テギョンが運転する車は、ミニョの父親コ・ジェヒョンの故郷に向かう。
山の麓に車を止め、あとは、歩いて、山道を登っていく。
「滑るから、気をつけろよ」
先に、前を歩くテギョンが、ミニョに声を掛ける。
山道には、すでに、雪が薄く積もっていた。
吐く息は、白く、空気も、ひんやりと冷たい。
「寒くないか?」
テギョンが、立ち止まり、振り返ると、ミニョが、寒さで、鼻を赤くしていた。
「ククク・・・赤っ鼻のトナカイみたいだぞ」
テギョンが、柔らかく笑いながら、ミニョの赤くなった鼻の頭を、指で、軽く弾く。
「ほら、手、貸してみろ」
ひんやりと冷たくなったミニョの手を、テギョンは、両手で包み込むと、ハァ~と、何度か、温かな息を吐いた。
「オッパの手、大きくて、あったかくて、大好きです・・・。」
嬉しそうに、ふんわりと微笑むミニョ。
テギョンは、口角をあげると、ミニョの手を握ったまま、上着のポケットに入れた。
「行くぞ」
山の中腹に、ジェヒョンの墓がある。
墓石の前、ふたりで並んで、手を合わせた。
"・・・お父さん、久しぶりだね。あのね、お兄ちゃんが、お母さんを探してくれて、お母さんに、会ってきたよ・・・"
手を合わせたまま、目を閉じて、声を出さずに、ミニョは、ジェヒョンに報告している。
「ミニョ、挨拶してもいいか?」
「・・・お願いします」
「初めまして、モ・ファランの息子のファン・テギョンです。母が、貴方にもイ・スジンさんにも、多大な迷惑をかけたこと、貴方たちの仲を引き裂いてしまったことを、深く、心よりお詫びいたします。」
テギョンが、深々と頭を下げた。
「今日は、折り入って、お願いがあります。
お願いです。・・・・・娘さんとの結婚の許可をください。
きっと、モ・ファランの息子であるオレのことを、良く思ってないと思います。でも、信じてください。
ミニョを心から愛してます。ミニョは、オレにとって、かけがえのない存在です。
ミニョを、イ・スジンさんの分まで、もっと、それ以上に、幸せにしてみせます。」
テギョンが、ミニョの方へと振り向く。
ミニョの手を握り、片膝をつく。
「お前のご両親に、結婚の許可をとった。・・・ミニョ、オレと結婚してくれ・・・」
テギョンが、真剣な眼差しで、ミニョを見上げる。
握られている手が、いつも以上に熱く感じ、真剣な眼差しで射抜かれ、心臓の鼓動が高鳴り、息も出来ないくらいに苦しく感じる。
ミニョは、キュッと、胸元を掴むと、何度も、首を縦に振る。
「・・・・・はい、ファン・テギョンssi・・・。
ずっと・・・あなたの・・・・そばに・・・・いさせてください・・・・」
ポタポタと、握っている手に、ミニョの流した涙が落ちる。
テギョンが、フッと笑いながら、ミニョの涙を優しく、指で、一粒、一粒、拭っていく。
「ミニョ、サランへ」
耳元で囁きながら、ミニョを、力強く抱き締める。
「サランへヨ・・・オッパ・・・」
ミニョも、テギョンの背中にすがりつくように、腕を回し、抱きついた。
★★★★
おぉぉ・・・やっと、ここまで、来ましたぁ・・・
(´∀`)
指輪は、次回のハナシで・・・場所を移します。