美男2

「テギョンの計画」

*133*


テギョンは、大まかなデザインを伝え、後は、ジュエリーデザイナーに託した。

「お相手様のサイズですが・・・もちろん、サイズ直しも承りますので、ご心配なく・・・」

「女性用の指輪を見せてもらってもいいですか?」

パク店長が、様々なサイズの指輪を持ってくると、テギョンは、指輪を手にとり、小指に嵌めて試してみる。
いくつか試してみて、ちょうど、ピッタリと、小指にフィットするサイズを選んだ。

「このサイズで、お願いします」

「かしこまりました。出来上がりは、1週間から10日ほど頂戴いたします。」

「よろしくお願いします」

「ありがとうございました。またのご来店、お待ちしております。」

テギョンは、晴れ晴れとした顔で、ジュエリーショップを後にした。

それから、11月22日、23日のスケジュールを、なんとしてでも空けるため、マ室長を、得意の睨みで脅し、仕事を残さないため、鬼の形相でこなし、ミニョにも、休みを取るようにした。

そして・・・

11月22日の朝を迎える。
テギョンは、仕度を整えると、メンバーと顔を合わす前に、さっさと、合宿所を後にした。
ミニョのマンションの駐車場に着くと、ミニョの部屋に向かう。
インターホンを鳴らすと、すぐに、ミニョが、ドアのすき間から顔を出す。

「おはようございます、オッパ」

ニコッと笑いながら、玄関を開け、テギョンを迎える。

「今から、お前の父親のとこに行こうと思う」

「お父さんのところですか・・・?」

不思議そうに、首を傾げるミニョ。

「まだ、帰国してから行ってないだろ?それに、色々と報告しなきゃいけないこともあるんじゃないか?」

「はい、そうですね。わかりました。その前に、ミジャおばさんに、電話してもいいですか?」

ミニョが、ペコリと頭を下げると、ミジャおばさんに電話をして、行くことを伝えた。

「すみません、お待たせしました。行きましょうか」


★★★★