美男2
「お義兄様」
*130*
それは、ある日のテレビ局の楽屋。
「ねぇ、ミナム、誕生日どうするの?やっぱり、ユ・ヘイssiと一緒?」
ミナムとジェルミが、差し入れの特大カップのアイスを食べていた。
「うぅ・・・ん、さぁ?あっちも忙しいみたいでさ、何も、言ってこないんだよね・・・ジェルミぃ~、まさか、オレ、嫌われちゃったりとかしてないよなぁ?」
ミナムに、ガシッと肩を掴まれ、ガクガクと身体を揺らされるジェルミ。
「だ、だ、大丈夫だと思うよ。だって、今、ユ・ヘイssi、ドラマ撮影、真っ最中なんでしょ?忙しいんだよ、きっと。」
「そうか、そうだよな・・・」
「で、ヒョンは、どうするの?」
ジェルミが、テギョンに、話を振る。
「なんのことだ?」
ふたりの話に、全く、興味がなく、携帯の画面を、指で弄っていたテギョン。突然、話を振られ、キョトンとしている。
「だ・か・ら、ミニョの誕生日!!どうするの?なんか、予定あるの?」
気付けば、カレンダーの日付は、すでに、11月10日。
双子の誕生日、22日が迫っていた。
「おい、ジェルミ、それは、聞いちゃいけない。聞くのは、野暮だと思うぞ。最近、ミニョといいことがあったのか、皇帝さんのご機嫌が、かなり、よろしいみたいだからな・・・きっと、ふたりきりで過ごすに決まってるさ。それに、そのうち、『お義兄さん、妹さんをください』なんて言われちゃうかも・・・あぁ、オレだけの、ミニョだったのにな・・・こんな俺様に、ミニョを奪われる日が来るなんて・・・・・うぅぅぅぅ・・・・・」
泣き真似をするミナムに、テギョンが、ギロッと睨み、威嚇している。
「えっ!!??えっ!!??えぇぇぇぇ!!?ミニョ、ヒョンと結婚しちゃうの?」
オロオロと、頬に手を当てながら、ミナムとテギョンを交互に見ているジェルミ。
「・・・そうだった・・・テギョンヒョン、オレ、別に、"結婚"反対してないよ。オレは、兄貴として、ミニョの幸せを、一番に願ってる。ミニョが幸せでいてくれるなら、それで、いいと思ってる。まぁ、そうなったら、ちゃんと、『お義兄さん、妹さんを、僕にください』って、報告してくれよ・・・・クックックッ」
真面目に、話を切り出したかと思えば、最後は、ニヤニヤ笑っているミナム。
"こんな、ちゃらんぽらんなヤツが、オレの義兄になるなんて・・・・"
テギョンが、深ーーいため息を吐いた。
★☆★★
「お義兄様」
*130*
それは、ある日のテレビ局の楽屋。
「ねぇ、ミナム、誕生日どうするの?やっぱり、ユ・ヘイssiと一緒?」
ミナムとジェルミが、差し入れの特大カップのアイスを食べていた。
「うぅ・・・ん、さぁ?あっちも忙しいみたいでさ、何も、言ってこないんだよね・・・ジェルミぃ~、まさか、オレ、嫌われちゃったりとかしてないよなぁ?」
ミナムに、ガシッと肩を掴まれ、ガクガクと身体を揺らされるジェルミ。
「だ、だ、大丈夫だと思うよ。だって、今、ユ・ヘイssi、ドラマ撮影、真っ最中なんでしょ?忙しいんだよ、きっと。」
「そうか、そうだよな・・・」
「で、ヒョンは、どうするの?」
ジェルミが、テギョンに、話を振る。
「なんのことだ?」
ふたりの話に、全く、興味がなく、携帯の画面を、指で弄っていたテギョン。突然、話を振られ、キョトンとしている。
「だ・か・ら、ミニョの誕生日!!どうするの?なんか、予定あるの?」
気付けば、カレンダーの日付は、すでに、11月10日。
双子の誕生日、22日が迫っていた。
「おい、ジェルミ、それは、聞いちゃいけない。聞くのは、野暮だと思うぞ。最近、ミニョといいことがあったのか、皇帝さんのご機嫌が、かなり、よろしいみたいだからな・・・きっと、ふたりきりで過ごすに決まってるさ。それに、そのうち、『お義兄さん、妹さんをください』なんて言われちゃうかも・・・あぁ、オレだけの、ミニョだったのにな・・・こんな俺様に、ミニョを奪われる日が来るなんて・・・・・うぅぅぅぅ・・・・・」
泣き真似をするミナムに、テギョンが、ギロッと睨み、威嚇している。
「えっ!!??えっ!!??えぇぇぇぇ!!?ミニョ、ヒョンと結婚しちゃうの?」
オロオロと、頬に手を当てながら、ミナムとテギョンを交互に見ているジェルミ。
「・・・そうだった・・・テギョンヒョン、オレ、別に、"結婚"反対してないよ。オレは、兄貴として、ミニョの幸せを、一番に願ってる。ミニョが幸せでいてくれるなら、それで、いいと思ってる。まぁ、そうなったら、ちゃんと、『お義兄さん、妹さんを、僕にください』って、報告してくれよ・・・・クックックッ」
真面目に、話を切り出したかと思えば、最後は、ニヤニヤ笑っているミナム。
"こんな、ちゃらんぽらんなヤツが、オレの義兄になるなんて・・・・"
テギョンが、深ーーいため息を吐いた。
★☆★★