美男2

「ミニョの想い」

*129*


後日、ミナムは、釜山から帰ったミニョを訪ねるため、自宅マンションに向かった。

「母さんに、会えたか?」

「うん、お兄ちゃんと一緒に行けなくて、残念だったけど・・・」

「でも、テギョンと一緒に行ったんだろ?」

「・・・うん」

頬を真っ赤にして、はにかみながら、頷くミニョ。

これは、双子だからわかることなのか、ちょっとした仕草で、なんとなく、ミニョが纏う雰囲気が変わったことを感じる。

ヒトが、恋をすると、そのヒトの持つ雰囲気が変わるように・・・

"はぁぁ・・・・・そういうことか・・・"

なんとなく、勘づいてしまい、ミナムは、額に手を当て、ため息を吐いた。

「大丈夫・・・?お兄ちゃん?」

「あぁ、大丈夫。で、テギョンは、ちゃんと、うちの母さんに、挨拶したのか?」

「うん・・・オッパのせいじゃないのに・・・オッパは、お母さんのお墓の前で、膝をついて、頭、下げて、自分のお母さんがした過ちを謝ってくれた・・・」

「・・・そうか。」

ミニョが、ミナムの手をギュッと握る。
何度か、唇を舐め、深呼吸を繰り返す。

「・・・あのね、お兄ちゃん、私・・・・・オッパと・・・ファン・テギョンssiと・・・結婚したいの・・・。
私には、本当、勿体ないくらい、すごく素敵なヒトで・・・、世の中、探せば、きっと、オッパに似合う、美しい女性がいるかもしれない・・・それに、ちゃんと、わかってるのよ、オッパと私が、不釣り合いだってことは・・・でも、どうしても・・・オッパじゃなきゃ、イヤだって、オッパを離したくない、って、思う自分がいて・・・・・・」

ボロボロと涙をこぼしながら泣いているミニョ。


"お前の気持ちを聞いたら、きっと、アイツ、跳ね上がって喜ぶと思うぞ・・・"

ミニョの健気で可愛い告白に、ミナムは、ミニョの頭を、優しく、クシャクシャに撫でながら、ミニョの想いをどうしていくべきか、考えていた。



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