美男2
「特別な日」
*113*
シーズンオフだけあって、ホテルの部屋も空いていた。
部屋の中に入ると、エアコンもついていなく、冷え冷えとしていた。
テギョンは、すぐに、バスルームに向かい、バスタブにお湯を溜めはじめる。
「ミニョ、先に、風呂に入れ。濡れているようだったら、服は、クリーニングに出すから」
先ほど、雨に濡れたせいで、寒いのか、ミニョは、小さく身体をカタカタと震わしていた。
「すみません、ありがとうございます。お先に失礼します」
ミニョは、頭をペコリと下げ、バスルームに入っていく。
テギョンは、ミニョが、お風呂に入っている間に、ルームサービスで、夕食の注文をとる。
しばらくして、ルームサービスが届き、テーブルがセッティングされ、料理が並べられていく。そして、シャンパンクーラーには、シャンパンも入っていた。
ミニョが、バスローブを羽織って、バスルームから出てきた。
お風呂で温まったのか、頬を紅く火照らせ、髪の毛から、まだ、滴を落としているのに、ミニョの目は、すでに、テーブルに並べられている料理へと、奪われていた。
「全く、お前って、ヤツは…ちゃんと、髪、乾かしたのか?このままだと、本当に、風邪ひくぞ…」
テギョンが、ハァ…とため息を吐いて、呆れた顔をしながらも、椅子から立ち上がり、ドライヤーを持ってくる。
「ほら、座れ」
言われるがままに、ミニョは、鏡の前にある椅子に座る。従順なミニョに、クスッと笑いながらも、テギョンは、ドライヤーのスイッチを入れ、温風をかけながら、ミニョの髪を乾かしていく。
「……すみません」
口をすぼめて、されるがままのミニョ。それでも、テギョンの長い指で、優しく髪をすかれ、ミニョは、気持ち良さそうに、目を閉じた。
「あっ、そうだ!!あの…今日、シャンパン、飲んでもいいんですか?」
「あぁ、今日は、"特別な日"だからな、許可してやる…が、飲みすぎるなよ。ほら、終わったぞ。メシにしよう」
テギョンは、乾いたばかりのミニョの髪にキスを落とすと、ミニョの手を引いて、テーブルに向かった。
☆★★☆
「特別な日」
*113*
シーズンオフだけあって、ホテルの部屋も空いていた。
部屋の中に入ると、エアコンもついていなく、冷え冷えとしていた。
テギョンは、すぐに、バスルームに向かい、バスタブにお湯を溜めはじめる。
「ミニョ、先に、風呂に入れ。濡れているようだったら、服は、クリーニングに出すから」
先ほど、雨に濡れたせいで、寒いのか、ミニョは、小さく身体をカタカタと震わしていた。
「すみません、ありがとうございます。お先に失礼します」
ミニョは、頭をペコリと下げ、バスルームに入っていく。
テギョンは、ミニョが、お風呂に入っている間に、ルームサービスで、夕食の注文をとる。
しばらくして、ルームサービスが届き、テーブルがセッティングされ、料理が並べられていく。そして、シャンパンクーラーには、シャンパンも入っていた。
ミニョが、バスローブを羽織って、バスルームから出てきた。
お風呂で温まったのか、頬を紅く火照らせ、髪の毛から、まだ、滴を落としているのに、ミニョの目は、すでに、テーブルに並べられている料理へと、奪われていた。
「全く、お前って、ヤツは…ちゃんと、髪、乾かしたのか?このままだと、本当に、風邪ひくぞ…」
テギョンが、ハァ…とため息を吐いて、呆れた顔をしながらも、椅子から立ち上がり、ドライヤーを持ってくる。
「ほら、座れ」
言われるがままに、ミニョは、鏡の前にある椅子に座る。従順なミニョに、クスッと笑いながらも、テギョンは、ドライヤーのスイッチを入れ、温風をかけながら、ミニョの髪を乾かしていく。
「……すみません」
口をすぼめて、されるがままのミニョ。それでも、テギョンの長い指で、優しく髪をすかれ、ミニョは、気持ち良さそうに、目を閉じた。
「あっ、そうだ!!あの…今日、シャンパン、飲んでもいいんですか?」
「あぁ、今日は、"特別な日"だからな、許可してやる…が、飲みすぎるなよ。ほら、終わったぞ。メシにしよう」
テギョンは、乾いたばかりのミニョの髪にキスを落とすと、ミニョの手を引いて、テーブルに向かった。
☆★★☆