「美男2」
「ふたりきり」
*97*
「えっ…あっ…ど、どうしよう……」
突然のテギョンの発言に、目をキョロキョロと泳がせ、困ったように、オロオロしだすミニョ。
「……あ、あの、オッパが寝るお布団がないです」
「お前のベッドがあるだろ?一緒に寝ればいいじゃないか」
「オ、オッパのベッドよりすごーく狭いですよ」
頬を真っ赤にしながら、答えるミニョ。ベッドのサイズは、セミダブルと、ひとりで寝るには、十分の広さだが、ふたりで寝るには、多少、狭かった。
「問題ない。くっついて寝ればいいじゃないか」
全く、そんなことを気にしていないテギョンは、サラリと答える。
「え、あ、で、でも、寝相とか悪いと、蹴飛ばしちゃうかもしれないし、それに、着替えとか用意してないですよ」
「大丈夫だ、お前の寝相が悪くないのは、知っているし、オレも悪くない。それに、着替えなら、持ってきてある」
自慢げにニヤリと笑うテギョン。実は、部屋に来る前から、泊まる気満々だったテギョンは、すでに、泊まる準備をしていたのだった。
「いいだろ?泊まっても…?」
用意周到のテギョンに言い寄られ、断ることも出来ず、顔を真っ赤にしながら頷くしかないミニョ。
途端に、ふたりきりだというシチュエーションをまじまじと感じ、耐えられなくなってしまう。
「あっ!!そ、そう言えば、今日、食材とかあったかな?ちょ、ちょっと、冷蔵庫の中、見てきますね」
何気なさを装い、テギョンから離れ、ソファーから立とうとするミニョの腰を、テギョンが、腕を伸ばし、引き寄せる。
「あっ!?きゃっ!?」
小さな悲鳴とともに、ミニョは、テギョンの膝の上に乗ってしまう。
「あっ、す、すみません。すぐ、降ります」
顔を真っ赤にしながら、降りようとするミニョの腰に手を回し、ギュッと引き寄せるテギョン。
膝の上で、あたふたしているミニョを、可笑しそうに、クスクス笑っているテギョン。
笑っているテギョンの息をうなじに感じ、ミニョの身体が固まってしまう。
"邪魔するヤツが、いないから、なんでも、出来る"
テギョンは、満足そうに、口角をあげ、ふたりきりというシチュエーションを楽しんでいた。
☆★☆★
「ふたりきり」
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「えっ…あっ…ど、どうしよう……」
突然のテギョンの発言に、目をキョロキョロと泳がせ、困ったように、オロオロしだすミニョ。
「……あ、あの、オッパが寝るお布団がないです」
「お前のベッドがあるだろ?一緒に寝ればいいじゃないか」
「オ、オッパのベッドよりすごーく狭いですよ」
頬を真っ赤にしながら、答えるミニョ。ベッドのサイズは、セミダブルと、ひとりで寝るには、十分の広さだが、ふたりで寝るには、多少、狭かった。
「問題ない。くっついて寝ればいいじゃないか」
全く、そんなことを気にしていないテギョンは、サラリと答える。
「え、あ、で、でも、寝相とか悪いと、蹴飛ばしちゃうかもしれないし、それに、着替えとか用意してないですよ」
「大丈夫だ、お前の寝相が悪くないのは、知っているし、オレも悪くない。それに、着替えなら、持ってきてある」
自慢げにニヤリと笑うテギョン。実は、部屋に来る前から、泊まる気満々だったテギョンは、すでに、泊まる準備をしていたのだった。
「いいだろ?泊まっても…?」
用意周到のテギョンに言い寄られ、断ることも出来ず、顔を真っ赤にしながら頷くしかないミニョ。
途端に、ふたりきりだというシチュエーションをまじまじと感じ、耐えられなくなってしまう。
「あっ!!そ、そう言えば、今日、食材とかあったかな?ちょ、ちょっと、冷蔵庫の中、見てきますね」
何気なさを装い、テギョンから離れ、ソファーから立とうとするミニョの腰を、テギョンが、腕を伸ばし、引き寄せる。
「あっ!?きゃっ!?」
小さな悲鳴とともに、ミニョは、テギョンの膝の上に乗ってしまう。
「あっ、す、すみません。すぐ、降ります」
顔を真っ赤にしながら、降りようとするミニョの腰に手を回し、ギュッと引き寄せるテギョン。
膝の上で、あたふたしているミニョを、可笑しそうに、クスクス笑っているテギョン。
笑っているテギョンの息をうなじに感じ、ミニョの身体が固まってしまう。
"邪魔するヤツが、いないから、なんでも、出来る"
テギョンは、満足そうに、口角をあげ、ふたりきりというシチュエーションを楽しんでいた。
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