「美男2」
「独り占め」
*88*
「えっ!!お兄ちゃんとヘイオンニが!?うふふ、良かったですね、お兄ちゃん。」
ジェルミから、ミナムの話を聞いたミニョは喜んでいた。
「ミナムもなんだけど、芸能ニュースのトップが、テギョンヒョンとミニョのことだったんだよ。ふたりのツーショット写真が、大きく新聞各紙一面飾ってた。」
「えっ!!あ…やっぱり…どうしよう……」
ここまで、騒ぎが大きくなるとは、想定してなかったミニョは、落ち着きがなくなったように、オロオロしている。
「大丈夫だ、問題ない」
騒ぎを全く気にしていない落ち着いた声の主が、キッチンに入ってくる。
「…テギョンさん」
「さっき、社長と電話した。また、記者会見を開くことになるかもしれないが、問題はない。ファンの反応も、大半が、祝福してくれている。どちらかと言えば、今は、ミナムの方の対応に追われて、てんてこ舞いらしいが…まぁ、大丈夫だろ。今回の話題で、ニューアルバムの宣伝効果が、かなり期待出来るらしいから、期待を裏切らないよう、頑張れ、だと。」
「えっ!!マジ!!ど、どうしよう…猛練習しなきゃ…」
頬に両手を当て、唇を鳥の嘴のように尖らしたジェルミは、椅子から立ち上がると、慌てて、地下の練習室に向かう。
「お前が心配することは、何もない。世間にも認められたようなもんだから、お前は、もっと、喜んでいいんだぞ?オレは、お前のモノなんだから…嬉しいだろ?トップスターのファン・テギョンを独り占め出来るんだぞ」
意地悪そうに、ニヤリと笑いながら、テギョンが、ミニョの前に、ジリジリと近寄ってくる。
「え、あ、あの……」
驚いて、後ずさりをするミニョ。
とうとう壁際まで追い込まれ、背中に壁を感じる。
トンと、ミニョの顔の横に、テギョンの手が置かれ、逃げる場所を失う。
キョロキョロと目を動かし、テギョンと目を合わそうとしないミニョ。
「クックックッ…」
楽しそうな、テギョンの笑い声。
からかわれていることがわかり、ミニョが、プクッと頬を膨らます。
「もう、からかわないでください、オッパ!!」
「あっ」
「な、なんですか?」
「今、言ったな」
「何を、ですか?」
キョトンとしているミニョ。
「はぁぁぁ…(自覚がないのかよ、期待して損した)」
頭を抱えるテギョン。
「大丈夫ですか、オッパ?」
「ほら、また、言った」
「あっ……すみません。呼び方、やっぱり、イヤですか?止めた方がいいですか?」
「いや、全く、問題ない。これからも、そう呼んでいい。許可してやる」
テギョンは、寛大な表情を浮かべる。
「ありがとうございます、オッパ」
恥じらいながら、俯いてしまうミニョに、テギョンは、嬉しそうに、目を細める。
「ミニョ」
テギョンは、ミニョの顎をクイッと指で持ち上げる。頬を紅く染めているミニョを見つめ、満面な笑みを浮かべるテギョン。
「オレのモノだ」
そう言って、ミニョの唇に口づけた。
★☆☆★
84話のサブタイトルが「独占欲」で似たようなサブタイトルになってしまいましたが、意味合いが少し異なる気もするので、「独り占め」で行かしてもらいます。
とりあえず、ふたりを取り巻く問題が解決してきたので、ハナシの終わりが見えてきました。(……たぶん(゜゜;))
まだ、テギョンに、正式にプロポーズもさせていないので、今は、どんなシチュエーションでさせようか、考えています。まぁ、プロポーズしても、すぐに、結婚式まではいかないので、婚約期間もありますので、もう少しお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。m(。_。)m
「独り占め」
*88*
「えっ!!お兄ちゃんとヘイオンニが!?うふふ、良かったですね、お兄ちゃん。」
ジェルミから、ミナムの話を聞いたミニョは喜んでいた。
「ミナムもなんだけど、芸能ニュースのトップが、テギョンヒョンとミニョのことだったんだよ。ふたりのツーショット写真が、大きく新聞各紙一面飾ってた。」
「えっ!!あ…やっぱり…どうしよう……」
ここまで、騒ぎが大きくなるとは、想定してなかったミニョは、落ち着きがなくなったように、オロオロしている。
「大丈夫だ、問題ない」
騒ぎを全く気にしていない落ち着いた声の主が、キッチンに入ってくる。
「…テギョンさん」
「さっき、社長と電話した。また、記者会見を開くことになるかもしれないが、問題はない。ファンの反応も、大半が、祝福してくれている。どちらかと言えば、今は、ミナムの方の対応に追われて、てんてこ舞いらしいが…まぁ、大丈夫だろ。今回の話題で、ニューアルバムの宣伝効果が、かなり期待出来るらしいから、期待を裏切らないよう、頑張れ、だと。」
「えっ!!マジ!!ど、どうしよう…猛練習しなきゃ…」
頬に両手を当て、唇を鳥の嘴のように尖らしたジェルミは、椅子から立ち上がると、慌てて、地下の練習室に向かう。
「お前が心配することは、何もない。世間にも認められたようなもんだから、お前は、もっと、喜んでいいんだぞ?オレは、お前のモノなんだから…嬉しいだろ?トップスターのファン・テギョンを独り占め出来るんだぞ」
意地悪そうに、ニヤリと笑いながら、テギョンが、ミニョの前に、ジリジリと近寄ってくる。
「え、あ、あの……」
驚いて、後ずさりをするミニョ。
とうとう壁際まで追い込まれ、背中に壁を感じる。
トンと、ミニョの顔の横に、テギョンの手が置かれ、逃げる場所を失う。
キョロキョロと目を動かし、テギョンと目を合わそうとしないミニョ。
「クックックッ…」
楽しそうな、テギョンの笑い声。
からかわれていることがわかり、ミニョが、プクッと頬を膨らます。
「もう、からかわないでください、オッパ!!」
「あっ」
「な、なんですか?」
「今、言ったな」
「何を、ですか?」
キョトンとしているミニョ。
「はぁぁぁ…(自覚がないのかよ、期待して損した)」
頭を抱えるテギョン。
「大丈夫ですか、オッパ?」
「ほら、また、言った」
「あっ……すみません。呼び方、やっぱり、イヤですか?止めた方がいいですか?」
「いや、全く、問題ない。これからも、そう呼んでいい。許可してやる」
テギョンは、寛大な表情を浮かべる。
「ありがとうございます、オッパ」
恥じらいながら、俯いてしまうミニョに、テギョンは、嬉しそうに、目を細める。
「ミニョ」
テギョンは、ミニョの顎をクイッと指で持ち上げる。頬を紅く染めているミニョを見つめ、満面な笑みを浮かべるテギョン。
「オレのモノだ」
そう言って、ミニョの唇に口づけた。
★☆☆★
84話のサブタイトルが「独占欲」で似たようなサブタイトルになってしまいましたが、意味合いが少し異なる気もするので、「独り占め」で行かしてもらいます。
とりあえず、ふたりを取り巻く問題が解決してきたので、ハナシの終わりが見えてきました。(……たぶん(゜゜;))
まだ、テギョンに、正式にプロポーズもさせていないので、今は、どんなシチュエーションでさせようか、考えています。まぁ、プロポーズしても、すぐに、結婚式まではいかないので、婚約期間もありますので、もう少しお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。m(。_。)m