「美男2」

「独占欲」

*84*


"ん………今日は…日曜日よね、もうちょっと寝てよう…だって、お布団中、ぬくぬくで気持ちいいんだもん…"

スリスリと、ミニョが、気持ち良さそうに、頬擦りしている。

"……くすぐったい"

頬擦りしているミニョの頭が揺れ、テギョンの頬を、ミニョの髪がくすぐり、その、くすぐったさで、テギョンが、眠りから目を覚ました。
ミニョは、まだ、気持ち良さそうに、クークーと寝入っている。

"昨日、ドキドキして眠れないとか言いながら、結局、グーグー寝てるじゃないか……"

ミニョの、幸せそうな寝顔に、テギョンが、口を尖らす。

"一緒の布団に寝るなんて、まだ、ほんの序の口だ。お前は、無垢で純粋だから、何にも知らないが、オレは、もっと、その先に、進みたいと思っている。お前を、オレだけのモノにしたい。
けど……しかし、参った…。こんなにも、気持ちが抑えきれなくなるとは…。
早く、先に、進みたい。でも、お前を、泣かせたくない。嫌われたくない。それに、失いたくない…。もう、離したくないんだ。それだけ、お前を、愛してしまったから…

オレは、お前から、絶対に、離れないから…お願いだから、オレのそばにいてくれ。
……サランへ、ミニョ"

テギョンが、ミニョの額にキスを落とすと、抱き締めた。
温かなぬくもり、ミニョの匂いを感じる度に、身体の底から熱が上がるのを感じる。
衝動的に、ミニョの白い首筋に、口づけを落とす。
眠っていながらも、ピクッと、反応するミニョ。
強く吸い付くようにして、痕をつけると、白い肌に、鮮やかな紅い痕が、ひとつ残った。

「オレのモノだ」

テギョンは、自分が付けた紅い痕を、いとおしそうに、指で触れた。



★☆☆☆