「美男2」
「やっと……」
*81*
手首に、赤く痕がつくくらいに、テギョンに、ギュッと、力強く掴まれ、慣れないヒールに、足をもたつかせながら、必死に、大股で歩くテギョンの後ろをついていく。
「っ…痛ッ…」
ミニョが、痛みを訴えながら、立ち止まってしまう。
テギョンは、後ろを歩くミニョが立ち止まったことにも、気付かなく、ミニョの手を引っ張ったまま、歩みを進ませる。
「あっ……」
テギョンに、身体を引っ張られたミニョが、バランスを崩し、グラリと身体が揺れる。
地面に倒れるかと思ったら、テギョンが、咄嗟に、後ろから、ミニョの腰に手を回し、抱え込んでいた。
「ったく…気を付けろ。この、事故多発地帯!!」
呆れているような、テギョンの声が、すぐ耳元で聞こえる。
「あっ、すみません」
ミニョは、顔を真っ赤にしながら、俯いた。
「大丈夫か…?」
「えっ、あっ、すみません、足が痛くて…」
テギョンが、ミニョの前で跪く。
突然のテギョンの行動に、ミニョが、目をキョロキョロと泳がせる。
「ほら、肩に、手を置け」
おずおずと、テギョンの肩に手を置くミニョ。
「足、あげろ」
テギョンが、ミニョの靴を脱がす。
慣れない靴を履いたせいか、踵には、血が滲み、擦り傷が出来ていた。
「あぁ、靴擦れか…靴、持っていろよ」
言われたままに、靴を持つミニョ。
次の瞬間、フワッと、身体が浮いた。
「えっ…あっ…」
ミニョは、テギョンに抱きかかえられていた。
テギョンの横顔が、間近に見える。
「あ、あの、あ、あ、歩けますから…お、お、下ろしてください。」
恥ずかしそうに、身を捩るミニョ。
「お前、裸足で歩く気なのか?」
「え、あ、靴、履きます。が、我慢、出来ますから。そ、それに、お、重いですよね……下りますから…」
まだ、下りようと、じたばたするミニョ。
「おい、暴れるな!!暴れると、重くなる。おとなしく、首に手を回せ。落ちるぞ」
テギョンは、しっかりと、ミニョを抱え込むと、ゆっくりと、歩きはじめる。
「……すみません」
急に、おとなしくなったミニョ。
「フン、事故処理には、慣れている」
鼻で笑うテギョン。
「私と、一緒にいると、嫌になりますよね…。すぐに、テギョンさんを怒らせるし、事故は、起こすし…」
ミニョの声が、震えている。
「何、言ってんだ、お前は…?お前が、オレを怒らすことも、事故を起こすのも、今に始まったことじゃない…。忘れたのか?最初の方が、もっと、酷かったじゃないか…それに、お前を受け入れると、約束したときから、すべて、覚悟したんだ。それに、お前だけだぞ。オレに、何をしても、許せるのは…。」
ミニョが、ギュッと、腕に力を込め、テギョンにすがりつく。
「………オッパ、ありがとうございます」
消え入りそうな、小さなミニョの声。
それでも、"オッパ"と、呼ばれて、テギョンが、嬉しそうに、口角をあげた。
☆☆☆☆
早いもので、もう、3月なんですね。 暖かくなるのは、嬉しいのですが、おかげさまで、ただいま、花粉症中。( ゜д゜)、;'.・
「やっと……」
*81*
手首に、赤く痕がつくくらいに、テギョンに、ギュッと、力強く掴まれ、慣れないヒールに、足をもたつかせながら、必死に、大股で歩くテギョンの後ろをついていく。
「っ…痛ッ…」
ミニョが、痛みを訴えながら、立ち止まってしまう。
テギョンは、後ろを歩くミニョが立ち止まったことにも、気付かなく、ミニョの手を引っ張ったまま、歩みを進ませる。
「あっ……」
テギョンに、身体を引っ張られたミニョが、バランスを崩し、グラリと身体が揺れる。
地面に倒れるかと思ったら、テギョンが、咄嗟に、後ろから、ミニョの腰に手を回し、抱え込んでいた。
「ったく…気を付けろ。この、事故多発地帯!!」
呆れているような、テギョンの声が、すぐ耳元で聞こえる。
「あっ、すみません」
ミニョは、顔を真っ赤にしながら、俯いた。
「大丈夫か…?」
「えっ、あっ、すみません、足が痛くて…」
テギョンが、ミニョの前で跪く。
突然のテギョンの行動に、ミニョが、目をキョロキョロと泳がせる。
「ほら、肩に、手を置け」
おずおずと、テギョンの肩に手を置くミニョ。
「足、あげろ」
テギョンが、ミニョの靴を脱がす。
慣れない靴を履いたせいか、踵には、血が滲み、擦り傷が出来ていた。
「あぁ、靴擦れか…靴、持っていろよ」
言われたままに、靴を持つミニョ。
次の瞬間、フワッと、身体が浮いた。
「えっ…あっ…」
ミニョは、テギョンに抱きかかえられていた。
テギョンの横顔が、間近に見える。
「あ、あの、あ、あ、歩けますから…お、お、下ろしてください。」
恥ずかしそうに、身を捩るミニョ。
「お前、裸足で歩く気なのか?」
「え、あ、靴、履きます。が、我慢、出来ますから。そ、それに、お、重いですよね……下りますから…」
まだ、下りようと、じたばたするミニョ。
「おい、暴れるな!!暴れると、重くなる。おとなしく、首に手を回せ。落ちるぞ」
テギョンは、しっかりと、ミニョを抱え込むと、ゆっくりと、歩きはじめる。
「……すみません」
急に、おとなしくなったミニョ。
「フン、事故処理には、慣れている」
鼻で笑うテギョン。
「私と、一緒にいると、嫌になりますよね…。すぐに、テギョンさんを怒らせるし、事故は、起こすし…」
ミニョの声が、震えている。
「何、言ってんだ、お前は…?お前が、オレを怒らすことも、事故を起こすのも、今に始まったことじゃない…。忘れたのか?最初の方が、もっと、酷かったじゃないか…それに、お前を受け入れると、約束したときから、すべて、覚悟したんだ。それに、お前だけだぞ。オレに、何をしても、許せるのは…。」
ミニョが、ギュッと、腕に力を込め、テギョンにすがりつく。
「………オッパ、ありがとうございます」
消え入りそうな、小さなミニョの声。
それでも、"オッパ"と、呼ばれて、テギョンが、嬉しそうに、口角をあげた。
☆☆☆☆
早いもので、もう、3月なんですね。 暖かくなるのは、嬉しいのですが、おかげさまで、ただいま、花粉症中。( ゜д゜)、;'.・