「美男2」
「思惑」
*37*
帰り道の車内、テギョンのライム色の携帯が、鳴り響く。
テギョンは、鳴り響く携帯を無視したまま、運転を続けている。
「あの…出なくていいんですか?」
ミニョが、鳴り止まない携帯が気になり、チラッと、携帯の画面を見る。
発信者は、"社長"だった。
「アン社長ですよ。出た方がいいんじゃないですか?」
「今日は、オフだ。仕事はしない。」
テギョンの口が、不満そうに、尖っている。
「でも、急用かもしれませんよ?」
引き下がらないミニョに、テギョンが、チッと舌打ちをする。
はぁ……
おい、せっかくのオフなんだぞ?誰にも、邪魔されずに、ふたりきりなんてなるチャンスなんて、いつ、あるんだ?
しかも、明日は、最悪なCM撮影…。明日、オレが、どれだけ、我慢して、大変な目に合うか、お前、わかってないよな?まだ、お前には、言ってないが、女優と絡みがあるなんて言ったら、お前、ショック受けるだろうから、内緒にしているが……ん?でも、いつ言えば、いいんだ?CMなんて、いつかは、目にしてしまうから、言った方がいいんだよな……?
テギョンは、運転しながら、ずっと、ムニュムニュと尖っている口を動かしている。
「テ……テギョンさん?」
「なんだ?」
「電話、切れちゃいましたよ?」
「……そうか」
「……いいんですか?掛け直さなくても……」
「……事務所に行く」
「……そうですか」
"私は、もう、コ・ミナムじゃないから、事務所に、一緒に行けば、マスコミやファンの誰かに見つかってしまえば、騒ぎになってしまう…テギョンさんに、迷惑かけてしまう"
だから……
「私、行かない方がいいですよね…バス停の近くで降ろしてくださいますか?バスで帰ります」
そう判断したミニョ。
しかし、テギョンは、納得していなかった。
「はぁ?なんで、そうなる?このまま、一緒に、行けばいいだろ?」
"…コイツは、バレるのを気にしてるかもしれないが、別に、バレたって、構わないんだ。むしろ、バレた方が、都合がいい。最近、巷では、オレたちが、遠距離恋愛で、疲れて別れたんじゃないか…って噂まで出ていたから。オレたちは、別れてないって、ずっと、オレには、コイツだけだって…アピール出来るからな♪"
ニヤリと、つい、口角があがってしまうテギョン。
「えっ?いいんですか?」
ミニョは、思ってもいないテギョンの言葉に、目を丸くして、驚いてしまう。
「別に、構わない。それに、すぐに、終わらせるつもりだ」
テギョンの車は、事務所に着いた。
☆★★☆
復活!!(^^)vでも、前、書いたのと、ハナシが変わりましたが、まぁ、いいや…(゜∇゜;)
「思惑」
*37*
帰り道の車内、テギョンのライム色の携帯が、鳴り響く。
テギョンは、鳴り響く携帯を無視したまま、運転を続けている。
「あの…出なくていいんですか?」
ミニョが、鳴り止まない携帯が気になり、チラッと、携帯の画面を見る。
発信者は、"社長"だった。
「アン社長ですよ。出た方がいいんじゃないですか?」
「今日は、オフだ。仕事はしない。」
テギョンの口が、不満そうに、尖っている。
「でも、急用かもしれませんよ?」
引き下がらないミニョに、テギョンが、チッと舌打ちをする。
はぁ……
おい、せっかくのオフなんだぞ?誰にも、邪魔されずに、ふたりきりなんてなるチャンスなんて、いつ、あるんだ?
しかも、明日は、最悪なCM撮影…。明日、オレが、どれだけ、我慢して、大変な目に合うか、お前、わかってないよな?まだ、お前には、言ってないが、女優と絡みがあるなんて言ったら、お前、ショック受けるだろうから、内緒にしているが……ん?でも、いつ言えば、いいんだ?CMなんて、いつかは、目にしてしまうから、言った方がいいんだよな……?
テギョンは、運転しながら、ずっと、ムニュムニュと尖っている口を動かしている。
「テ……テギョンさん?」
「なんだ?」
「電話、切れちゃいましたよ?」
「……そうか」
「……いいんですか?掛け直さなくても……」
「……事務所に行く」
「……そうですか」
"私は、もう、コ・ミナムじゃないから、事務所に、一緒に行けば、マスコミやファンの誰かに見つかってしまえば、騒ぎになってしまう…テギョンさんに、迷惑かけてしまう"
だから……
「私、行かない方がいいですよね…バス停の近くで降ろしてくださいますか?バスで帰ります」
そう判断したミニョ。
しかし、テギョンは、納得していなかった。
「はぁ?なんで、そうなる?このまま、一緒に、行けばいいだろ?」
"…コイツは、バレるのを気にしてるかもしれないが、別に、バレたって、構わないんだ。むしろ、バレた方が、都合がいい。最近、巷では、オレたちが、遠距離恋愛で、疲れて別れたんじゃないか…って噂まで出ていたから。オレたちは、別れてないって、ずっと、オレには、コイツだけだって…アピール出来るからな♪"
ニヤリと、つい、口角があがってしまうテギョン。
「えっ?いいんですか?」
ミニョは、思ってもいないテギョンの言葉に、目を丸くして、驚いてしまう。
「別に、構わない。それに、すぐに、終わらせるつもりだ」
テギョンの車は、事務所に着いた。
☆★★☆
復活!!(^^)vでも、前、書いたのと、ハナシが変わりましたが、まぁ、いいや…(゜∇゜;)