「美男2」
「inアフリカ」
*17*
ミニョが、空港に着くと、ひとりのシスターが迎えに来てくれていた。
「いらっしゃい、ジェンマ。よく来てくれたわね」
軽く抱き合うように、挨拶をするふたり。
「遅くなって、すみません。シスター・サラ」
「いいのよ、行きましょ。目的地の村までは、これから、車で向かうんだけど、まだ、時間が掛かるの。それにね、通信環境が整ってなくてね、電話も出来ない、不便な場所なの。」
シスター・サラが言ったとおり、何時間も車に揺られ、目的地の村に着いた。
車が、村に着くと、たくさんの子供たちが出迎えてくれる。
「こんにちわ」
ミニョが、笑顔で挨拶をすると、子どもたちがニッコリ笑いながら、ミニョの手を引き、ミニョが働く施設の中に入っていった。
「ココには、20人の子どもたちが暮らしているの。下は、乳幼児から、上は、12歳まで。両親が出稼ぎに行っていたり、中には、親がいない子もいるわ。この子たちは、学校に行って、勉強することも出来ないから、ここのボランティアスタッフが勉強を教えているの。数の数え方や、計算、国語など…あと、英語もやってるわ。英語が話せた方が、こちらとコミュニケーションがとれるでしょ?」
シスター・サラが、ミニョと一緒に、施設の中を歩きながら、説明をしていく。
「私たちが住んでいる場所は、この施設のとなりになるわ。これから、案内するわね」
シスターサラは、ミニョをとなりの住居へと案内する。
「今、施設で働いているボランティアは、色々な国から集まっているの。人数は、あなたを入れて、7人。大体、共通語は、英語ね。ちなみに、韓国人は、私、あなた、あと、もうひとりいるんだけど…何処にいるのかしら…?」
「あ…あの…シスター・サラ。私、英語、苦手なんですけど…大丈夫でしょうか?」
「あら、大丈夫よ。身振り手振りで伝わることもあるし、まぁ、少しは、勉強も必要だけど…子どもたちには、言葉より、笑顔で接してあげてね。」
「はい」
「ココがあなたの部屋よ。狭くて、悪いけど…。荷物は、届いていたから、置いておいたわ」
「ありがとうございます」
「少しだけ休んでていいわよ。後で、呼びに来るわ」
「はい」
部屋には、服が少しだけ掛けられるクローゼット、小さな机と椅子、パイプベッドがあった。 部屋を覆っている壁は、ボロボロと崩れている箇所がある。
お世辞にも清潔とは言えない部屋。
"たぶん、ヒョンニムだったら、嫌がるよね…。『オレは、こんな場所じゃ寝れない』って、きっと、言うよね…"
つい思い出してしまうのは、テギョンのこと。
ふいに泣きそうになり、ミニョは、目を強く擦り、涙を拭うと、自分の頬を叩いた。
"ダメよ、頑張るって決めたんだから。だから、泣いちゃ、ダメ!!"
ミニョは、胸に光る星のネックレスを、ギュッと握りしめた。
"大丈夫。弱音吐かないで、これから、頑張りますから…見守っていてくださいね"
☆★★☆
「inアフリカ」
*17*
ミニョが、空港に着くと、ひとりのシスターが迎えに来てくれていた。
「いらっしゃい、ジェンマ。よく来てくれたわね」
軽く抱き合うように、挨拶をするふたり。
「遅くなって、すみません。シスター・サラ」
「いいのよ、行きましょ。目的地の村までは、これから、車で向かうんだけど、まだ、時間が掛かるの。それにね、通信環境が整ってなくてね、電話も出来ない、不便な場所なの。」
シスター・サラが言ったとおり、何時間も車に揺られ、目的地の村に着いた。
車が、村に着くと、たくさんの子供たちが出迎えてくれる。
「こんにちわ」
ミニョが、笑顔で挨拶をすると、子どもたちがニッコリ笑いながら、ミニョの手を引き、ミニョが働く施設の中に入っていった。
「ココには、20人の子どもたちが暮らしているの。下は、乳幼児から、上は、12歳まで。両親が出稼ぎに行っていたり、中には、親がいない子もいるわ。この子たちは、学校に行って、勉強することも出来ないから、ここのボランティアスタッフが勉強を教えているの。数の数え方や、計算、国語など…あと、英語もやってるわ。英語が話せた方が、こちらとコミュニケーションがとれるでしょ?」
シスター・サラが、ミニョと一緒に、施設の中を歩きながら、説明をしていく。
「私たちが住んでいる場所は、この施設のとなりになるわ。これから、案内するわね」
シスターサラは、ミニョをとなりの住居へと案内する。
「今、施設で働いているボランティアは、色々な国から集まっているの。人数は、あなたを入れて、7人。大体、共通語は、英語ね。ちなみに、韓国人は、私、あなた、あと、もうひとりいるんだけど…何処にいるのかしら…?」
「あ…あの…シスター・サラ。私、英語、苦手なんですけど…大丈夫でしょうか?」
「あら、大丈夫よ。身振り手振りで伝わることもあるし、まぁ、少しは、勉強も必要だけど…子どもたちには、言葉より、笑顔で接してあげてね。」
「はい」
「ココがあなたの部屋よ。狭くて、悪いけど…。荷物は、届いていたから、置いておいたわ」
「ありがとうございます」
「少しだけ休んでていいわよ。後で、呼びに来るわ」
「はい」
部屋には、服が少しだけ掛けられるクローゼット、小さな机と椅子、パイプベッドがあった。 部屋を覆っている壁は、ボロボロと崩れている箇所がある。
お世辞にも清潔とは言えない部屋。
"たぶん、ヒョンニムだったら、嫌がるよね…。『オレは、こんな場所じゃ寝れない』って、きっと、言うよね…"
つい思い出してしまうのは、テギョンのこと。
ふいに泣きそうになり、ミニョは、目を強く擦り、涙を拭うと、自分の頬を叩いた。
"ダメよ、頑張るって決めたんだから。だから、泣いちゃ、ダメ!!"
ミニョは、胸に光る星のネックレスを、ギュッと握りしめた。
"大丈夫。弱音吐かないで、これから、頑張りますから…見守っていてくださいね"
☆★★☆