「美男2」

「マネジャーの仕事とは…」

*2*


テギョンから遅れて、ミニョが階段を降り、リビングに入ると、メンバー以外に、マ室長の姿があった。

「シスター、あれ?なんか、顔が赤いですけど、大丈夫ですか?」

「あぁぁぁ、だ、大丈夫です。き、気にしないでください……。」

ミニョが、恥ずかしそうに、頬を両手で抑える。

「お前ら、明日のスケジュール、一部、変更が出来た。明日、新聞、芸能雑誌各誌、テレビは、コンサートの話題で、世間は、騒然となることだろう。すでに、会社の電話は、鳴り止まず、回線がパンクしているし、ファンクラブサイトは、アクセスが多すぎて、サーバーがダウンしてしまった。社長も、『オーマイガー!!』嘆いていた……。
そこで、メディア各社にファックスを送り、明日、記者会見を開くことを決めた。その前に、メンバー全員、社長が話したいそうだ。コンサート終了後、逃げるように、会場を後にしてしまったからな。それと……」

マ室長が、自分のカバンから、封筒を取り出す。

「シスター、新しいチケット、手配しました。明日、夜の便です」

「「「「明日!?」」」」

驚きで、メンバーの声が重なる。

「ありがとうございます。」

ミニョは、頭を下げながら、マ室長から、チケットを受け取った。

「ねぇ、ミニョ…。どうしても、アフリカに行かなきゃいけないの?」

「ごめんなさい、ジェルミ。でも、もう決めていたことだから…」

ジェルミが、寂しそうに、俯く。

「ジェルミ、残念ながら、誰ひとり、ミニョを引き留めることは、出来ないよ。ミニョは、自分が、こうと一度、決めたら、自分の意思は曲げない、そういう性格だ。意外に、頑固なんだよ。」

不満そうに、口を尖らして、水を飲んでいるテギョンを見ながら、ミナムが言う。

シヌ「期間は、どのくらい?」

「半年から、長くて、一年です」

ジェルミ「ねぇ、マ室長。ミニョを、見送る時間って、作れる?」

「いきなり言われてもなぁ……」

パラパラと、スケジュール帳を確認するマ室長。

シヌ「スケジュールを管理しながら、尚且、タレントの要望を答えてあげられるのが、"一流"のマネジャーの仕事なんじゃないの、マ室長?」

「それが出来ないなら、社長に言うしかないよな…だって、大事な妹の旅立ちだよ。ひとりで、行かせるなんて、可哀想じゃないかぁぁぁ……」

泣き真似までして、マ室長にすがりはじめるミナム。

「わかった、わかった。必ず、時間を作るから!!シスター、明日、メンバーと一緒に、事務所まで来てください。空港まで、お送りしますから。今夜は、ここに泊まってください。では…」



★☆☆★

復活とは、言えませんが…久々の更新です。

ちなみに、まだ、風邪っぴきです。
・゜・(つД`)・゜・
明日、お出かけなのに…。