「happiness」
「life」
*3*
「ただいま」
「お帰りなさい。」
「ユエは?」
「もう、寝ましたよ」
テギョンが、子供部屋に静かに、入っていく。
室内は、テギョンが歩けるくらいの暗さになっている。
寝息をたてながら眠っているユエを起こさないように近付くと、そっと、目を閉じ、額を合わせた。
テギョンがユエにする"ただいま"。
仕事が忙しいテギョンには、ほとんど、ユエと会う時間はない。まだ、幼いユエは、寝る時間も早い。帰る頃には、ユエは寝ていることも多い。
テギョンが、帰ってくると、ユエに、毎晩、額を合わせ、"ただいま"をする。
テギョンが、子供部屋から、シャワーを浴びに、バスルームへと入っていく。
テギョンが、シャワーから出ると、濡れた頭をタオルで拭きながら、ソファーに座る。
「ミニョ」
ミニョを呼んで、横に座らせる。
夫婦、ふたりだけの時間。
「お腹、触っていいか?」
「どうぞ」
テギョンが、いとおしそうに、ミニョのお腹を撫でた。
「どっちかな?」
「どっちでしょうね。」
「お前は、どっちがいい?」
「私は…元気で、お腹の中で、育って、元気に、生まれてきてくれれば、どっちでもいいです。天からの、大事な授かり物ですからね」
ミニョが、お腹に手を当てる。
「オレは、女の子が欲しい…いや、絶対、女だ。女に決まってる。きっと、ミニョにそっくりで、かわいい女の子が生まれる!!」
テギョンが、ニコッと笑顔を見せる。
「うぅ~ん、もし、お腹の子が男の子だったら、どうするんですか?」
口をキュッとすぼめるミニョ。
「ククク…そしたら、三人目を作るに、決まってるだろ?」
ニヤリと口角を上げながら、笑うテギョン。
「ヒッ…」
ミニョが、驚きながら、ちょっとだけ、後ずさりをしている。
「家族が多い方が良いに、決まってるだろ?経済的に関して、全く問題ないんだからな。後は、お前次第かな?」
テギョンが、じわりじわりとミニョとの距離を詰めていく。
「…オ、オッパ、まだ、二人目が生まれてないんですよ!!もう少し、待ってくださいます…よね?」
ミニョが、首を横に振っている。
「ククク…まぁ、それは、冗談だが…」
"冗談には、思えません!!"
ミニョが、頬をプクッと膨らます。
「オレには、お前がいればいいんだ。子供は、お前が言うように、天からの授かり物だからな。こればかりは、決められない。でも、授かったからには、大事に、責任をとって、ふたりで、育てるだけだ。ユエも腹の子も、な」
「はい」
ミニョが、グスグス、涙ぐんでいる。
「さぁ、もう、寝るぞ。夜更かしは、身体に良くない」
「はい」
ミニョの額に、テギョンがキスをすると、抱き上げた。
「また、しばらくは、お前を、こうやって、抱き上げること出来ないな」
なぜだか、しんみりしてるテギョン。
ミニョが、"なぜか"を聞く前に、テギョンが、いたずらっ子のように笑いながら答える。
「…なんでって…それはな、お前が、これから、ドンドン重たくなるからだ」
プクッと頬を膨らましながら、怒っているミニョを見ながら、テギョンがクスクス笑っている。
ふたりは、寝室へと入っていく。
「もう…知らない」
ミニョが、頬を膨らましたまま、そっぽ向いて寝ると、テギョンが、口を尖らせながら、ミニョを引き寄せ抱き締める。
「もう、冗談だって…。悪かった」
そんなこんなで、夜は更けていくのでした。
★☆★☆
「life」
*3*
「ただいま」
「お帰りなさい。」
「ユエは?」
「もう、寝ましたよ」
テギョンが、子供部屋に静かに、入っていく。
室内は、テギョンが歩けるくらいの暗さになっている。
寝息をたてながら眠っているユエを起こさないように近付くと、そっと、目を閉じ、額を合わせた。
テギョンがユエにする"ただいま"。
仕事が忙しいテギョンには、ほとんど、ユエと会う時間はない。まだ、幼いユエは、寝る時間も早い。帰る頃には、ユエは寝ていることも多い。
テギョンが、帰ってくると、ユエに、毎晩、額を合わせ、"ただいま"をする。
テギョンが、子供部屋から、シャワーを浴びに、バスルームへと入っていく。
テギョンが、シャワーから出ると、濡れた頭をタオルで拭きながら、ソファーに座る。
「ミニョ」
ミニョを呼んで、横に座らせる。
夫婦、ふたりだけの時間。
「お腹、触っていいか?」
「どうぞ」
テギョンが、いとおしそうに、ミニョのお腹を撫でた。
「どっちかな?」
「どっちでしょうね。」
「お前は、どっちがいい?」
「私は…元気で、お腹の中で、育って、元気に、生まれてきてくれれば、どっちでもいいです。天からの、大事な授かり物ですからね」
ミニョが、お腹に手を当てる。
「オレは、女の子が欲しい…いや、絶対、女だ。女に決まってる。きっと、ミニョにそっくりで、かわいい女の子が生まれる!!」
テギョンが、ニコッと笑顔を見せる。
「うぅ~ん、もし、お腹の子が男の子だったら、どうするんですか?」
口をキュッとすぼめるミニョ。
「ククク…そしたら、三人目を作るに、決まってるだろ?」
ニヤリと口角を上げながら、笑うテギョン。
「ヒッ…」
ミニョが、驚きながら、ちょっとだけ、後ずさりをしている。
「家族が多い方が良いに、決まってるだろ?経済的に関して、全く問題ないんだからな。後は、お前次第かな?」
テギョンが、じわりじわりとミニョとの距離を詰めていく。
「…オ、オッパ、まだ、二人目が生まれてないんですよ!!もう少し、待ってくださいます…よね?」
ミニョが、首を横に振っている。
「ククク…まぁ、それは、冗談だが…」
"冗談には、思えません!!"
ミニョが、頬をプクッと膨らます。
「オレには、お前がいればいいんだ。子供は、お前が言うように、天からの授かり物だからな。こればかりは、決められない。でも、授かったからには、大事に、責任をとって、ふたりで、育てるだけだ。ユエも腹の子も、な」
「はい」
ミニョが、グスグス、涙ぐんでいる。
「さぁ、もう、寝るぞ。夜更かしは、身体に良くない」
「はい」
ミニョの額に、テギョンがキスをすると、抱き上げた。
「また、しばらくは、お前を、こうやって、抱き上げること出来ないな」
なぜだか、しんみりしてるテギョン。
ミニョが、"なぜか"を聞く前に、テギョンが、いたずらっ子のように笑いながら答える。
「…なんでって…それはな、お前が、これから、ドンドン重たくなるからだ」
プクッと頬を膨らましながら、怒っているミニョを見ながら、テギョンがクスクス笑っている。
ふたりは、寝室へと入っていく。
「もう…知らない」
ミニョが、頬を膨らましたまま、そっぽ向いて寝ると、テギョンが、口を尖らせながら、ミニョを引き寄せ抱き締める。
「もう、冗談だって…。悪かった」
そんなこんなで、夜は更けていくのでした。
★☆★☆