「ゴースト・エンジェル」

*7*

「奇妙な関係」


オレが診察から戻ってくると、シヌたちの姿がなかった。

「きっと、みんなが、私たちを二人だけにしようと、遠慮して帰ってくれたのよ♪ゴハンでも食べて行きましょうよ♪私、パスタが食べたいなぁ♪」

隣で、都合よくモノを考える女…。
ホントに、面倒くさすぎる…。
そう言えば…面倒くさいのが、もう、ひとり。
何処にいるんだ…?
部屋の中に、アイツの姿は、なかった。
シヌたちが、連れ出したのか…?
まぁ、いいや。
オレには、関係ない。

「ファン・テギョン!!何してるの?早く、行くわよ!!」

女が、勝手に痺れを切らして、キレている。
約束した覚えもないし、行きたいなら、ひとりで勝手に、何処でも行けよ!!
オレは、苛立ちながら、部屋を後にする。

「待ってよ!!ファン・テギョン!!送ってくわよ!!」

女が慌てて、オレの腕を掴む。

「ひっつくなよ!!暑苦しい!!」

「だって…恋人同士なんだから、当たり前でしょ!!」

「何が、恋人同士だ!!!なった記憶は断じてない!!お前が勝手にオレに付きまとってるんだろ?」

「あら、バカなこと言わないで!!"今、最も恋人にしたいアイドル"の私と付き合いたいって言う男が、この世には、たくさんいるのよ!!その中で、アナタを選んであげているんだから、光栄に思いなさいよ!!それに、私と付き合った方が、アナタも何かといいんじゃないの?これから、あのバンドを有名にしていくには、私のコネとか必要になるんじゃないの?」

「お前のコネなんか必要ない!!見くびるな!!」

「とにかく、アナタは私のカレシなの!!」

ギュッと力を入れて、腕を掴まれ、ピッタリと身体を寄せ、引っ付かれた。そして、睨むように、オレを見上げている。

いつになったら、コイツは、オレを諦めるんだろうか…。
とことんと、この女は、面倒くさい。



★☆★☆

ココで、やっと設定を公開!!

今回のテギョンの設定は、インディーズバンドのリーダー。メンバーは、もちろん、シヌとジェルミ。
家は、三人でシェアしているので、一緒。
ヘイは、人気アイドル。たまたま、ライブハウスで歌ってるテギョンを見て、一目惚れ。
ヘイは、強引な性格の上、気に入ったモノは、見逃さないハンターのため、ターゲットにされたテギョンは、ヘイにブンブン振り回されることに…。
これが、今のふたりの関係です。

設定が、曖昧で、本当すみません。m(。_。)m