「ゴースト・エンジェル」

*プロローグ*

「運命の日」


…すべてのはじまりは、ココからだ…。

もし、あのとき、事故に遭わなければ、得体の知れない"アイツ"と出会うことさえなかったのだから…。

それは、雨の日の夜。

いつも乗っている愛車を修理に出してしまい、交通手段がなく、仕方なく、歩いていた。

タクシーを拾うため、大通りに出ようと、歩道を渡っていたとき、突然、車が、オレに向かって走ってきた。
車が、オレに気付いて、急ブレーキをかける…オレは、その場から動くことも出来ず、立ちすくんだままだった。

"トン"

身体が、車のバンパーの部分に、かすった程度に当たった。

それでも、身体が衝撃を感じて、オレは、地面に倒れた。

急いで、運転手が、車から降りて、駆け寄ってくるのを、意識が朦朧としている中で、聞いていた。

「大丈夫ですか?」


意識が戻ったときには、病院のベッドの中だった。

診断は、軽度の脳震盪(のうしんとう)

念のため、MRIや、CTスキャンもやったが、問題はないようだった。

2・3日、入院すれば、退院出来るだろう…と、医者に言われた。

何もない病室のベッドで、ただ、ひたすら、何もせずに、時間が経つのを待つ…。

ヒマ過ぎた…家に帰れば、やることが、山程あるのに…。

夜になり、消灯時間になる。

廊下は、シーンと静まり、電気が点いているにも関わらず、あまりにも、暗すぎる。

何が出てきても、おかしくない、そんな夜…。

残念ながら、オレは、幽霊とか"あやかし"とか、そんな浮世離れしたモノは、絶対に、信じていない。

自分の目で、確かめなけば、オレにとっては、すべてが、嘘になる。…はずだった。

それは、突然、オレの目の前に現れた、白いワンピース姿の"女"

"お前は、一体、何者なんだ…?"

"何故、ココにいる…?"


☆☆★☆

はじまりました!!新連載!!
「ゴースト・エンジェル」

題名、長いんで、「G・A」とでも、略してください。

最初の更新は、もう、ドキドキ…。うぅ…心臓に悪いわ…(;´д`)

語り手の"オレ"は、一体、誰か…?

明日から、本編スタートです☆

よろしくお願いしますね。
(^ー゜)ノ