イケメン版
「三銃士」
*61*
"コ・ミナム、何処だ…?"
テギョンは、敵と戦いながら、ミナムの行方を、目を凝らしながら、辺りを探します。
「退け!退け!!退けよ!!…ったく、邪魔なんだよ!!オレの行く道を塞ぐな!!」
敵を次々となぎ倒しながら、男が、テギョンの近くまでやって来ます。
"なんだ、アイツは?コ・ミナムに顔が似てる気がするが…いや、コ・ミナムは、捕まっているはずだ…まさか、ホンモノか…?"
テギョンが、ジロジロと男の顔を見ています。
「何だよ、お前!!オレの顔をジロジロ見やがって!!気色ワルッ!!」
ミナムが、テギョンの視線に気付き、イヤな顔をしています。
「お前、コ・ミナムだな!!お前の妹が、この城に、囚われている!!」
「なんで、ミニョが、ココにいるんだよ!!」
「理由を話せば、長くなる!!とにかく、早く、探し出すんだ!!」
ミナムは、不信を感じながら、もう一度、テギョンの顔を見ます。
テギョンの顔は、真剣そのもので、嘘をついて騙しているような感じではないと気付き、ミナムは、口をキュッと結ぶと、コクッと頷きます。
「おい!!よく聞けよ!!この階段を上がった先に、女王の間があって、その奥に、首飾りはある!!」
背を向けたテギョンを、ミナムは呼び止めると、耳打ちをします。
"ミニョ…お前が、どうして、ココにいるかは、わからんけど、とにかく、今から、兄ちゃんが、助けに行くからな!!!待ってろよ!!"
ミナムは、また来た道を引き返し、妹を助けに向かいました。
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