イケメン版

「三銃士」

*60*




「ありがとう、ドンジュン!!」

大きく手を振りながら、船を見送るジェルミ。

テギョンたちは、黒のマントを頭から被り、身体を覆うと、城へと急いで向かいます。

城では、すでに、三銃士を迎え撃つ準備が整いはじめていました。

シヌ「…ひとつは首飾りを取り返すこと、もうひとつは…」

3人は、ひそひそ話をしながら、作戦を練ります。
ジェルミ「ミナムの救出だね!!」

ジェルミが、グッと、胸の前で、拳をつくます。

テギョン「敵は、多い。全員を相手していたら、キリがない。突破口を見出だせ!!」

三人は、城門前に、たどり着きます。

目を閉じ、精神統一をはじめるテギョン。

フーフーと大きく深呼吸をするジェルミ。

瞑想にふけるシヌ。

三人三様のジンクスを行い、戦いに備えます。

「…よし、行くぞ!!」

三人は、城門を突破すると、そこには、たくさんの軍勢が、待ち構えていました。

ウォー!!!!

地鳴りを響かせながら、三人に向かってくる軍勢。

三人は、怯むことなく、軍勢を迎え撃ちます。

しかし、倒しても、倒しても、次から次へと、目の前に現れる敵たち…。

「これじゃ…突破口が…見つかんない!!」

ジェルミが、次から次へと現れる敵の数を見ながら、嘆いています。

「助っ人、参上!!」

どこからともなく、現れたひとりの人物。

「あれ…?コ・ミナム…?」

ジェルミが、その人物に気付きます。

「なんで、オレの名前を知ってるの?オレって、そんなに有名…?」

クスクスと得意気な笑みを浮かべる、その男。

「うぅ…ん、オレの知ってるコ・ミナムじゃない…!?」

ますます頭が混乱してるジェルミが手を止めてしまいます。

「危ない!!タマネギ剣士!!」

男が、ジェルミを庇うように、助太刀をします。

「あ、ありがとう。どうして、オレが、タマネギ剣士なのさ?オレの名前は、ジェルミ!!知らないの?」

「いや、知らない。だって、髪型が、タマネギみたいじゃん」

首を横に振ると、ジェルミの頭を、指差す男。

「あぁ…で、お前は…本当に、誰なの?」

「だ・か・ら!!!オレが、ホンモノのコ・ミナム!!誰と間違えてるか、知らないけど、オレは、これから、英雄になる男だ!!よ~く、覚えておけよ!!」

ミナムは、軽快な身のこなし、剣さばきで、敵を次々と、倒していきます。

「じゃ…捕まってるコミナムって、一体、誰…?」

ジェルミは、自分が知っているミナムと、正反対に違う本物だと言うミナムを見ながら、不思議そうに、首を傾げました。



☆★★☆

ホンモノのミナムの登場です!!