イケメン版

「三銃士」

*53*




テギョンは、シャワー室に入ると、頭から、強めのシャワーを浴びます。

"アイツが、言っていることは、妥当だ。本物がいることは、偽者は、いらない。アイツが、いなくなれば、厄介事もなくなるし、オレもラクになる。アイツが、いなくなるのは、オレにとって、良いことのハズだ…でも、何故なんだ?なんで、寂しいと思う?"

その答えが、考えても見つかりそうにもなく、テギョンは、むしゃくしゃしながら、頭と身体を洗います。

シャワーを浴びて、スッキリするはずが、悶々としたままのテギョン。

部屋に戻ると、ミナムは、すでに、寝ているらしく、とても、静かでした。

テギョンは、隣のベッドに、ミナムに背を向け、横になります。

実は、ミナムは、眠っておらず、寝つけずにいました。
静かに、寝返りをうつと、隣で眠るテギョンの背中が見えます。

ただ、静かに、息を潜め、テギョンの背中を見つめるミナムの瞳には、涙がポロポロと零れ、枕を濡らします。
ふいに、テギョンが、寝返りをうちます。
ミナムは、一瞬、驚きますが、眠っているとわかると、テギョンの寝顔を見つめます。

"今だけは、いいですよね"

ミナムは、テギョンの寝顔を、飽きもせず、ずっと見つめていました。



★☆★☆

テギョンを、どうやって、動かしていったらいいか…悩んでいます。

ジウォンのこともあるんで、安易にミナムに感情をシフトすることも出来ない…。

テギョンの性格は、こう言うときに、厄介で困ります。もっと、素直だったら、ラクなのに。このまわりくどい性格、どうにか、してほしい…(泣)

『おい、なんか言ったか!?(*`Д´)ノ!!!』

『…いえ、何も!(゜□゜;)個性的でいいと思います!!』

うぅ…グス…難しいです。

・゜・(つД`)・゜・