イケメン版
「三銃士」
*48*
テギョンとミナムが、唇と唇が触れてしまうほど、間近で見つめ合っていました。
ゆっくりと近付く唇…。
あと、数センチ、ふたりの唇が触れそうになった時、ドアのノック音が聞こえます。
「テギョン、ミナム、起きてるか?」
ドア越しから、シヌの声が聞こえます。
ミナムが慌てて、テギョンから顔を背けると、身体を離します。
テギョンも、その音で覚醒します。
"…オレは、今、何をしようとしてた…?"
さっきまで感じていた、ミナムの温もりと柔らかい感触が、まだ、くっきりと残っていました。
テギョンは、振り切るように、身体を起こし、首を振ると、シャワーを浴びに行ってしまいます。
ミナムも、テギョンから顔を背けながら、ドアに向かいます。
「おはよう、ミナム。起きた?」
シヌが、ミナムの顔を伺いながら、聞きます。
「は、はい。おはようございます。すみません。すぐに、仕度しますね」
少し顔が赤いミナムが、顔を隠すように俯いたまま、シヌに答えます。
「顔が赤いけど、大丈夫か?」
シヌが、ミナムの頬に手を添えます。
「あっ、すみません。大丈夫です…」
ミナムが、シヌに頭を下げながら、部屋へと戻っていきます。
部屋に戻ると、テギョンは、シャワーを浴びているようで、姿がありませんでした。
「はぁ~~」
ミナムは、大きなため息をつくと、まだ、ドキドキしている心臓に手を当てながら、床に座り込みました。
先ほどの、悲しそうなテギョンの顔が、ミナムの脳裏に甦ります。
"テギョンさんとジウォンさんに、何があったんだろう…。"
すると、また、チクンとするような胸の痛さを感じます。
"この、痛さは…何…?"
その胸の痛さは、ミナムにとって、初めて感じる痛みでした。
☆★☆★
「三銃士」
*48*
テギョンとミナムが、唇と唇が触れてしまうほど、間近で見つめ合っていました。
ゆっくりと近付く唇…。
あと、数センチ、ふたりの唇が触れそうになった時、ドアのノック音が聞こえます。
「テギョン、ミナム、起きてるか?」
ドア越しから、シヌの声が聞こえます。
ミナムが慌てて、テギョンから顔を背けると、身体を離します。
テギョンも、その音で覚醒します。
"…オレは、今、何をしようとしてた…?"
さっきまで感じていた、ミナムの温もりと柔らかい感触が、まだ、くっきりと残っていました。
テギョンは、振り切るように、身体を起こし、首を振ると、シャワーを浴びに行ってしまいます。
ミナムも、テギョンから顔を背けながら、ドアに向かいます。
「おはよう、ミナム。起きた?」
シヌが、ミナムの顔を伺いながら、聞きます。
「は、はい。おはようございます。すみません。すぐに、仕度しますね」
少し顔が赤いミナムが、顔を隠すように俯いたまま、シヌに答えます。
「顔が赤いけど、大丈夫か?」
シヌが、ミナムの頬に手を添えます。
「あっ、すみません。大丈夫です…」
ミナムが、シヌに頭を下げながら、部屋へと戻っていきます。
部屋に戻ると、テギョンは、シャワーを浴びているようで、姿がありませんでした。
「はぁ~~」
ミナムは、大きなため息をつくと、まだ、ドキドキしている心臓に手を当てながら、床に座り込みました。
先ほどの、悲しそうなテギョンの顔が、ミナムの脳裏に甦ります。
"テギョンさんとジウォンさんに、何があったんだろう…。"
すると、また、チクンとするような胸の痛さを感じます。
"この、痛さは…何…?"
その胸の痛さは、ミナムにとって、初めて感じる痛みでした。
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