イケメン版

「三銃士」

*29*




テギョンに、期間付きで認められたミナムですが、やはり、所詮は、"女の子"。男だらけの騎士団の生活は、とても大変なものでした。

ある日、騎士団の訓練場では、剣の実技が行われていました。

「まずは、手本を見せる。」

テギョンは、シヌを呼ぶと、ふたりは、防具も着けずに、向かい合わせに立ちます。
腰から剣を引き抜き、お互いの剣先を合わせると、剣同士の激しいぶつかり合いが始まります。
剣がぶつかる金属音が、鳴り響く中、テギョンとシヌは、相手の行動を先読みしながら、冷静に、素早く、剣をかわしながら、呼吸を乱さず、剣を振り続けます。
ミナムはと言うと、いつ、その鋭い剣先が、ふたりの身体に突き刺さってしまわないか、ヒヤヒヤしながら見ていました。

テギョンが頷くと、シヌが、動きを止めます。

ふたりは、頭を下げ、お辞儀をします。

「まず、相手の行動を先読みしていくこと。息は切らさずに、その一瞬が、命取りになる場合もある。さぁ、練習はじめ!!」

ミナムにとって、剣を手にするのも、重たい防具を着けるのも、初めてのことでした。

「う…重たい…」

重たい防具を付け、片手で剣を持つと、これまた重すぎて、身体がフラフラしてしまいます。

「大丈夫か?ミナム」

シヌが見かねて、ミナムの身体を支えます。

「すみません…思ったより、重たくて…」

なんとか、剣を持ちますが、身体が、へっぴり腰になっていて、とてもカッコ悪い姿をしています。

「ミナム、それじゃ、すぐに敵にやられちゃうよ」

ジェルミが、ミナムの格好を見ながら、大笑いしています。

「もう少し、軽い剣でやってみるか?」

シヌは、練習用の剣を用意してあげます。この剣は、女子供でも扱いやすいよう軽量で出来ています。

「軽くて、使いやすいです」

にっこり笑うミナム。

「じゃあ、オレが練習相手になってやるよ。まずは、基本的動作から…」

シヌが、ミナムに剣の握り方から、親切丁寧に教えていきます。

テギョンは、訓練生の練習を目を光らせながら、歩いていると、ふと、シヌとミナムの姿が目に入ります。

"なんだ、シヌは…?ずっと、コ・ミナムに付きっきりじゃないか…"

ふたりが、時折、笑い合っている姿に、テギョンは、口を尖らせます。

"コ・ミナム、たるんでるな…少し、鍛えてやるか…"

「コ・ミナム、こっちに来い!!相手をしてやる!!」

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シヌヒョンの個人レッスンは、優しく、親切、丁寧に対応させていただきますぅ♪(笑)