イケメン版

「三銃士」

*24*




"…ジェシンさんとテギョンさんが幼なじみ…?"

「このリースは、たぶん、テギョンです。彼もココに来たみたいですね…ジウォンも、きっと喜んでいるはずです。さぁ、そろそろ、舟が着く頃かもしれませんね。行きましょうか?」


ジェシンが、立ち止まったままのミニョを促します。ジェシンは、歩きながら、ミニョに話しかけます。

「…また、近くにあなたにお会いしたい。お兄さんのコトについても、報告しなければいけませんからね。また会えますか?」

ミニョが、頷きます。

「では、来週の日曜日、昼過ぎに。この教会で。」

「はい、わかりました。」

ミニョが、また頷きます。

「では、私は、これで失礼します。」

ジェシンとミニョは、教会の前で別れます。

ミニョは、船着き場まで歩きながら、ひとり考えていました。

"このまま、家に帰るべき…?
それとも、騎士団に戻る…?
お兄ちゃんの居場所がわかったわ…
シヌさんや、ジェルミさん、マ室長にも、何も話さずに来てしまった…戻ったとき、テギョンさんが許してくれるかしら…?
お兄ちゃんの居場所がわかった、今、戻らないといけないような気がする…
ジェシンさんだけに頼ってはいけないわ…
ちゃんと、テギョンさんに話を聞いてもらって、いさせてもらおう…。"

ミニョは、そう決心すると、船着き場と反対方向に向かって、歩き出しました。


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