イケメン版
「三銃士」
*20*
シヌが、ミナムを部屋に入れると、ベッドに座らせます。
シヌが、カップに温かいお茶を注ぐと、ミナムの手にカップを落とさないよう、両手で握らせます。
「…あったかいです」
カップに入ったお茶が、じんわりと優しくミナムの手を温めます。
シヌは、ベッドのそばにあった椅子に腰かけます。
しばらくの間、何も言わず、そして、何も聞かず、ミナムと同じお茶を飲みながら、ミナムを静かに見守っていたシヌが、静かに話し出します。
「昔、オレに妹がいたんだ」
ミナムが、顔を上げ、シヌの話に耳を傾けます。
「もう…この世にはいないんだ…。可愛い妹だったんだ…。オレの後ろをくっついて回って…ミナム…お前を見ていると、妹を思い出す。お前と年が変わらないはずだから、生きてたら、きっとお前のような妹になってたかもしれないな…」
シヌが優しい笑みを浮かべながら、鼻を啜るミナムの頭を優しく撫でます。
「シヌさんは、きっと、優しいお兄さんだったんでしょうね…」
「そう言えば…妹がいた話は、誰にもしたことがなかったな…。お前を見てたら、話したくなったみたいだな…。」
シヌがおどけたような顔を見せると、立ち上がります。
「さぁ、お茶を飲んだら、少し横になって休むといいよ。」
「ありがとうございます。シヌさん」
ミナムが、ペコリと頭を下げます。
「うぅーん、なんか、"さん"付けって堅苦しいから、これから、ジェルミみたいに、兄貴(ヒョン)って呼んでよ」
ミナムが、不思議そうな顔で首を傾げます。
「ミナムは、オレにとっては妹…じゃなくて、弟みたいな存在だからな。気軽にそう呼べばいいさ。」
ミナムが、嬉しそうにニッコリと頷きます。
「ありがとうございます…シヌ…ヒョン」
「よし、上出来」
シヌが、ミナムの頭をくしゃくしゃに撫で、部屋を出ていきます。
"ありがとうございます。シヌヒョン。でも、私は…テギョンさんに女だとバレてしまい、怒らせてしまいました…もう、ココには、いられないんです。良くしてくれたのに、ごめんなさい…"
ミナムの顔から、笑顔が消え、寂しそうな顔で、シヌの後ろ姿を見送りました。
☆★☆★
ドラマの中で、シヌヒョンが、"ケジャプタの仲"だと言って、ミナムとの距離を縮めてましたよね。そのようなシーンとして、妹を登場させていただきました。
「三銃士」
*20*
シヌが、ミナムを部屋に入れると、ベッドに座らせます。
シヌが、カップに温かいお茶を注ぐと、ミナムの手にカップを落とさないよう、両手で握らせます。
「…あったかいです」
カップに入ったお茶が、じんわりと優しくミナムの手を温めます。
シヌは、ベッドのそばにあった椅子に腰かけます。
しばらくの間、何も言わず、そして、何も聞かず、ミナムと同じお茶を飲みながら、ミナムを静かに見守っていたシヌが、静かに話し出します。
「昔、オレに妹がいたんだ」
ミナムが、顔を上げ、シヌの話に耳を傾けます。
「もう…この世にはいないんだ…。可愛い妹だったんだ…。オレの後ろをくっついて回って…ミナム…お前を見ていると、妹を思い出す。お前と年が変わらないはずだから、生きてたら、きっとお前のような妹になってたかもしれないな…」
シヌが優しい笑みを浮かべながら、鼻を啜るミナムの頭を優しく撫でます。
「シヌさんは、きっと、優しいお兄さんだったんでしょうね…」
「そう言えば…妹がいた話は、誰にもしたことがなかったな…。お前を見てたら、話したくなったみたいだな…。」
シヌがおどけたような顔を見せると、立ち上がります。
「さぁ、お茶を飲んだら、少し横になって休むといいよ。」
「ありがとうございます。シヌさん」
ミナムが、ペコリと頭を下げます。
「うぅーん、なんか、"さん"付けって堅苦しいから、これから、ジェルミみたいに、兄貴(ヒョン)って呼んでよ」
ミナムが、不思議そうな顔で首を傾げます。
「ミナムは、オレにとっては妹…じゃなくて、弟みたいな存在だからな。気軽にそう呼べばいいさ。」
ミナムが、嬉しそうにニッコリと頷きます。
「ありがとうございます…シヌ…ヒョン」
「よし、上出来」
シヌが、ミナムの頭をくしゃくしゃに撫で、部屋を出ていきます。
"ありがとうございます。シヌヒョン。でも、私は…テギョンさんに女だとバレてしまい、怒らせてしまいました…もう、ココには、いられないんです。良くしてくれたのに、ごめんなさい…"
ミナムの顔から、笑顔が消え、寂しそうな顔で、シヌの後ろ姿を見送りました。
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ドラマの中で、シヌヒョンが、"ケジャプタの仲"だと言って、ミナムとの距離を縮めてましたよね。そのようなシーンとして、妹を登場させていただきました。