イケメン版
「三銃士」
*18*
ミナムを壁に追い込んだテギョンが、ニヤリと意地悪そうな笑みを浮かべています。
一方、追い込まれたミナムの二日酔いはすっかり醒めてしまい、ダラーっと、背中にイヤな汗が流れていました。
「あぁ、そうか、コ・ミナム。昨日の酔いが残ってるのか?服が脱げないなら、オレが脱がしてやろうか…?」
テギョンが、ミナムのシャツの上のボタンに指を掛けると、ミナムは、抵抗するように、首を横に激しく振るとギュッと襟元を掴みます。
「何故、服を脱がないんだ?オレに言えない秘密でもあるのか…?」
テギョンの指が、ミナムの顔のラインに沿うように触れます。襟元を掴んだミナムの手が、小刻みに震えています。
「なぁ、コ・ミナム、いい加減、白状したらどうだ?」
ドンと、ミナムの耳元で壁を叩くテギョンがミナムを鋭い眼光で睨み付けます。ミナムは、ビクッと身体を震わせ、目を真っ赤に潤ませながら、その場に崩れるように踞(うずくま)ってしまいます。
「うぅ……ひ…っく…」
テギョンは、肩を震わせ、声を殺し、しゃくりあげながら泣くミナムを軽蔑したような冷ややかな目で見ています。
「コ・ミナム、残念ながら、オレに"泣き"は通用しない。何故、"女"のお前がココにいるんだ?お前は、この由緒正しき騎士団を侮辱しに来たのか?今、ココに剣がないのが、残念だ…。命拾いしたと思って、とっとと、荷物をまとめて、ココから出ていけ!!二度と、お前の顔なんか見たくない!!」
テギョンが、吐き捨てるように言うと、その場から出ていきます。
ミナムは、その場に踞ったまま、しばし、動くことが出来ませんでした。
☆★☆★
テギョンさん、怒り爆発!!
(*`Д´)ノ!!!