短編

イケメン版

「モモタロウ」

*5*

イヌ、サル、キジをお供に連れたテギョタロウは、舟に乗り、鬼ヶ島に向かいます。

鬼ヶ島に到着し、中へと入っていくテギョタロウ一行。

「ウェルカーム!!テギョタロウ、ドッグ、モンキー、アーンド、バード!!!」


ゴツい岩で出来たイスに鎮座しているオニのアンと、その脇に立つ2人のセクシーなオニ女のワンとヘイ。
ちなみに、ワンは、トラ柄の超ミニワンピを着用。
ヘイは、男子の憧れ!?"ラムちゃん"と同じ格好させてみましたぁ。

「ヘーイ!!最高!!オレのこと、ダーリンって呼んで!!」

なぜか、羽根をバサバサしながら、大喜びしているキジのミナム

「まさか、ミナムの鬼ヶ島の目的って…」

「あぁ、これだな」

イヌのシヌとサルのジェルミが、呆れた顔で、ミナムを見てます。

「チッ、コ・ミナムのヤツめ…敵に尻尾振りやがって!!足手まといなだけだ!!こんなんだったら、連れてこなければよかった…それは、さておき、ひと~つ人世の生き血をすすり、ふた~つ不埒な悪行三昧、みっつ醜い浮世の鬼を、退治してくれてやる!!イヌ、サル、行くぞ!!」

テギョタロウが、半分、ヤケになりながら、腰にあった剣を引き抜きます。


ボコ!ボコ!!バキッ!ボコ!ボコ!!!

テギョタロウとイヌ、サルが協力して、オニを退治します。

「ソーリー、ソーリー。」


オニのアンは、手をスリスリしながら謝ります。

「宝はもらっていく。バカキジは、放って帰るぞ。ミニョ、今から帰るからな」

テギョタロウが、にんまりと笑うと、お宝を抱え、村へと帰っていくのでした。

めでたし、めでたし。


☆おまけ☆

「ミナムのマル秘ドッキリ」

「なぁ、ミニョ、コレ、着てみてよ」

ミナムに衣装を差し出され、更衣室に入るミニョ。真っ赤な顔をして、ミニョが現れる。

「すごく、恥ずかしいです…(泣)」

頭に、カチューシャの角を付けて、トラ柄のミニワンピを着たミニョ。

さーて、本番。

何にも知らないテギョタロウ(テギョン)イヌ(シヌ)、サル(ジェルミ)と仕掛人キジ(ミナム)が、鬼ヶ島の中へと入ってくる。

岩で出来た椅子に座るオニのアン社長と、脇に立つオニ女。ひとりはヘイと…。

「「「ミニョ!!!」」」

3人の声が、響き渡る。


なぜか、ワン姐さんの代わりにミニョがいて、しかも、セクシーな格好をしているミニョに驚いて、目が点になり、固まっている3人。

「アハハ、ギャハハ」

その3人を見て、大笑いのミナム。

「ミニョ、かわいいよぉぉ!!」

すぐに、サルがオニのミニョに抱きつくのを阻止するテギョタロウとイヌ。

テギョタロウが、オニのミニョの身を隠すため、匿い(抱きしめ)はじめ、敵味方関係なく、ギロッとあの眼光でにらみ、とても、オニ退治どころではなくなったテギョタロウなのでした。

☆★☆★

これにて、「モモタロウ」完結です。

ありがとうございました。